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こんにちは、心理カウンセラーの高牟禮(たかむれ)です。
日々カウンセリングをしていると、
恋愛の相談も多いです。
当然、うまくいっていないからなのですが、
どんなに尽くしても報われないと
いう関係になっているケースが結構あるのです。
冷静なら「別れるしかない」と思えるケースでも、
なかなかそういきません。
浮気、暴力、借金グセ等、
聞けば周りの誰もが止めるであろう相手。
自分でも「別れた方がいいかも」
思うことはありますよね。
でもブレーキがかかってしまうのは、
「彼は私がいないとダメになってしまう」
といった使命感のような罪悪感のような、
思いがあるからです。
今のままだと、
苦しくて苦しくてたまらない。
どうしてたらいいのかわからない、
という悲痛な思いがあります。
このような苦しい恋愛から抜け出し、
幸せに向かうためのヒントをお伝えします。
Contents
彼が変わる可能性は?
もし彼が変わってくれたら
いいですよね。
思いやりと責任感があり、
誠実に愛してくれるようになるなら、
それがベスト。
浮気、暴力、借金グセなどの問題を抱えていて、
そのままでいいとは
思っていないはずです。
「変わって欲しい」と
どこかで思っているはず。
大切なのは彼が浮気、暴力、借金グセを
やめてくれる可能性が
どのくらいあるかということです。
これは率直なところ、
かなり厳しいと思います。
少なくても、
今の関係が続く限りは。
悪い意味で安定し、
このままの可能性が高いです。
実際、今の彼と長く付き合っている方も、
おられると思います。
実際のところ付き合い始めのころと、
あまり変わっていないのではないでしょうか。
それはカップルの相互作用に、
彼の状態が安定するような
働きがあるからです。
「そんなバカな!」と
思われる方も多いことでしょう。
実際、彼が変わるための努力を、
ひたすら続けてきた方も
おられることでしょう。
その行動自体が悪いわけでは、
決してありません。
そのやり方でうまくいった、
カップルもあることでしょう。
しかし、今の状態が長く続いているとしたら、
今の彼に対しては、
うまくいっていないのは確かです。
相性といいますか、
取り合わせが悪いんですね。
専門的には、
今の彼との関係において、
共依存状態になっている可能性が高いです。
そして彼が変わる可能性があるとしたら、
今の共依存状態から抜けることです。
でもそれは、彼との関係を
変えることになります。
となると今後も彼との関係が
続く保証はありません。
別れることになる可能性も、
かなりあります。
本当は別れたいけれど、
腐れ縁みないになっていて、
別れられない人にとっては、
共依存状態が減れば、
踏ん切りがつきやすくなります。
不思議なことに、
別れる踏ん切りがついたとき、
彼が変わってくれる可能性も高くなるのです。
共依存カップルで起きていること
前節で共依存という
キーワードが出ました。
どういった状態を指すのか、
もう少し詳しく解説しますね。
普段の彼との関係に対し、
より意識的になることに、
役立てば幸いです。
例えばお金がだらしない男性に対し、
「しっかりしなさい」と叱ったり、
時にはお金を貸したりしていると、
一方的に男性が依存し、
女性は依存されているように見えます。
でも実際は、女性も
「男性から頼られる」ことに
依存しているのです。
このように、
お互いがお互いを必要とし、
依存しているため、
簡単に離れることができないのです。
このように共依存という言葉は、
悪い意味で使われることが
ほとんどですね。
でも浮気、暴力、借金グセといった、
破壊的な行為もなく、
お互いがお互いを支え合っているとしたら、
これはハッピーなことですし、
相性のいいカップルということになるでしょう。
この状態に対しては、
共依存という言葉ではなく、
相互依存という言葉が使われることが多いです。
依存そのものが悪いわけではなく、
良質な依存もあれば、
質の悪い依存もあるということです。
共依存カップルになってしまう原因
そしてカップルが、
不健全な共依存になってしまうのは、
お互いのセルフイメージの低さが
影響している可能性が高いです。
特に女性は、
愛情にまつわるセルフイメージが低く、
「そのままの私では、決して愛されることはない」と
深く信じ込んでいることが多いのです。
そして男性がメンタル的に不安定で、
弱さを持っていると、
母性本能で世話を焼きたくなります。
役に立っている実感が持てるからです。
すると男性は女性を必要し、
女性も男性を必要とする。
お互いのニーズが噛み合ってしまうのです。
女性は男性から必要とされればされるほど、
一時的には「私は愛されている」と思え尽くせます。
ただ男性はその献身に対し、
誠実に応えることができません。
当然の権利と勘違いし、
必ず砂をひっかけるようなこと、
あるいはそれ以上のことを
してしまうのです。
その代表的なものが、
浮気、暴力、借金グセですね。
ここで愛に関して、
セルフイメージが高い女性であれば、
速攻で別れます。
「こんな報われない男性は、私にはふさわしくない」と
確信するからです。
ところがセルフイメージが低いと、
「私が悪いから、相手はこんなことをするんだ」と思い、
さらに尽くしてしまうのです。
そして男性は感謝することなく、
文句ばかり言います。
すると女性は、ますます自分は至らないと思い、
この理不尽な状況の中で、
使命感すら持って男性に関わるのです。
この状態に入ったら、
悪い意味で安定したカップルになります。
頻繁に振り回されて大変なことになりますが、
だからこそ離れないように、
必死でしがみつくようになるからです。
共依存体質から脱却するには
セルフイメージの低いと共依存的になりやすい
共依存になる人は、
そのセルフイメージの低さから、
根拠なく「私が悪い」という思いがあります。
だから相手がひどいことをしても、
「相手が悪い」のではなく、
「自分が悪いから」と思ってしまいます。
だからひどい暴力のため、
避難せざるを得なかったとしても、
「彼にひどいことをしてしまった」という
罪悪感に苛まれるのです。
まずは相手が悪い場合は、
自分ではなく相手が悪いと、
思えるおうになることが大切です。
セルフイメージが低いと適切な言葉も耳に入らない
ただ周りの人が見かねて、
そのようなアドバイスをしても、
全然実感がわかないことがほとんどです。
セルフイメージが低すぎると、
それに合わない情報、例えば
「彼の暴力は問題だから、あなたが逃げるのは当然だ」
と言った言葉を心の奥底で拒否してしまうのです。
まずは過剰な自責感を和らげる
セルフイメージを変えるのは、
それなりの時間と手間暇がかかります。
しかしそれ以前に、
過剰な自責感は和らげていく
必要があります。
そうしないと、必要な対処行動すら、
ままななりません。
まずは言葉の物量作戦から
始めるのがオススメです。
彼に対して罪悪感を感じるたびに、
「私は悪くない」という言葉を、
何度も言い聞かせるのです。
信頼できる人に、
言ってもらうのもいいでしょう。
共依存体質が抜けてくると彼の言動に違和感を感じることが増える
このようにして、
徐々に共依存グセをゆるめていきます。
すると時折、
今まで何とも思わなかった彼の行動に対し、
違和感を感じるようになるでしょう。
自分を責める代わりに、彼に対し、
イライラや怒りを
感じるようになるからです。
これは健康な反応です。
理不尽なことをされ、
嫌だと思えるようになったのです。
セルフイメージが上がってくると、
自分の尊厳を貶める行為に対して、
拒絶反応が出てきます。
「そのような扱いは、自分にはふさわしくない」
と感じるからです。
こうなったらしめたものです。
不健康な共依存体質からの
脱却が進んでいる証拠です。
さらに共依存体質が抜け良くなってくると、別れが起きることも
この段階に入ってくると、
共依存でくっついていたカップルは、
うまくいかなくなり、
喧嘩が増えることも多いです。
一見悪くなったように
思えるかもしれません。
でも理不尽な扱いに対し意義を唱え
ぶつかり合うのは健全なことです。
だまって耐えている方が、
不健康です。
だから、別れが起きることもあります。
耐えられなくなるのは、
ある意味必然です。
健全な相互依存の恋愛へのシフト
そして、次の恋愛は、
今までとは、
かなり趣きが違ってきます。
お互いを大切にするような、
関係が増えてくるのです。
その上での依存は、
何の問題もありません。
不健康な共依存ではなく、
健全な相互依存にシフトしたからです。
お互いを思いやり大切にできる、
幸せなパートナーシップが始まるのです。
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