こんにちは、心理カウンセラーの高牟禮(たかむれ)です。
カウンセリングの中で
「仕事していると気疲れがひどい」と
相談を受けることがあります。
そういった方に
いろいろ話を伺ってますと
結構共通点があります。
人間関係や仕事内容といった環境因に加え、
気疲れしやすい
心理パターンがあることが
わかってきまタノです。
今回の記事では、
心理パターン別に、
気疲れを減らし、
より楽に仕事をしていくための
ヒントをご紹介します。
仕事の気疲れは過剰な責任感が和らぐとラクになる
責任感が強い、
というのが一つありますね。
責任感というのは
一般的には
良いものとされてます。
ただ強すぎる責任感は
気疲れを生みます。
なぜそうなって
しまうのでしょうか?
その理由の一つは
仕事は本来、複数の人間が協力して
やっていくことのはず。
それなのに、うまくいかないことがあると
全部自分の責任と
背負い込みすぎるからです。
そこまで背負い込む必要はない
と思います。
そして背負い込む人は、
「人に頼ることができない」
「相談ができない」
といった性質を持っていることが多いです。
要は、自分だけで何とかしよう
となり過ぎている。
これが行き過ぎると
協力してやっていくことも希薄になり
孤軍奮闘になってきます。
そうなると組織全体の
パフォーマンスも落ちるし
コンディションも
負担がかかりすぎて落ちやすい。
気疲れで参ってしまいますね。
これはマイナス面が
出やすくなってきます。
もちろん責任感を持つこと自体は
大切なこと。
ただ何か、うまくいかなかった時に
自分だけの責任と思い過ぎない。
何人かの人間が関わっているなら
他の人たちにも
ある程度の責任はあるはずです。
まずは責任「感」の分散を図りましょう。
相手に言うかどうかは別として
意識の中で責任「感」の分散を
図ることは大切です。
あとは人に少し頼ってみる。
あるいは相談してみる。
いっても大丈夫な人には
弱音を吐いてみる。
このようなことを
心がけることが大切です。
少しずつやっていけると
責任感にまつわる
気疲れが軽くなってきます。
そして仕事上のストレスも
かなり減り
良い感じでやっていける思います
仕事の気疲れは、ノーが言えないとかえって増える
仕事をしていて
「気疲れする」という悩みは
とても多いです。
その要因の一つとして
「断れない」というのがあります。
この「断れない」というのは
例えば、相手が意見を言ってきて
それに対して
本当は同意していないのに
そう振る舞ってしまう。
あるいは
「こういう仕事をやってくれ」
と依頼を受けた時に
断れずやってしまう。
そしてこれ自体
自分が本位ではないことに対して
イエスと言ってしまうことで
気持ち的にも疲れてしまう。
そしてそれが
現実的な損失を
もたらすこともあるのです。
例えば、誰に対してもイエスと
言っていると
結果的に評価が下がってしまいます。
この人は
自分としての意見は何もなくて
ただ相手に合わせているだけ
と思われてしまうからです。
誰に対しても愛想がいいと
節操がないと見られることも
あるでしょうね
仕事であれば
あまりにも仕事を引き受けてしまい
ものすごく負荷がかかったりします。
極端な場合
人の3倍とか5倍とか
やっている。
一方、全然そうではない人もいて
仕事量の格差が激しい。
なぜ自分ばかり
こんなに忙しいのか
みたいになってしまうことも
結構あるのです。
ですから、断れないことには
かなりのデメリットがあります。
ではなぜ
断れないのでしょうか?
それは相手の気分を害したくないとか
嫌われたくないという思いが
過剰にあるからです。
全然同意していないのにイエスと
言うので気疲れする。
本当はノーと言いたいのに
イエスと言ってしまうことで、
さらにデメリットが増えることもあります。
ただ難しいのは
とりあえずイエスと
言っておくと
目先、無難に済んでしまうことです。
目先、ノーと言うと
場合によっては
相手との空気が微妙になってしまいます。
そこだけ取ると
イエスと言った方が楽ですよね。
ただイエスを続けていると
違和感が積み重なってきて
ボディーブローみたいに
効いてきます。
さらに長期的に見て信頼が下がるとか
仕事がどんどん増えて
収拾がつかなくなります。
また仕事の依頼に対して
常にイエスと言っていると
だんだんそれが当たり前になり
相手が感謝しなくなります。
知らない間に
人より仕事する。
人より引き受ける。
そういう立ち位置が
当たり前で
自分の役割みたいになってくるのです。
これは本当に
割に合わないですね。
そして無理に
無理を重ねてしまう。
本当はノーと
言いたいけれど「いいですよ」と
つい答えてしまう。
そして仕事が増えて
本当に無理なので断ったとします。
でも相手にとっては
権利のようになっているので
「なぜやってくれない」
と強い不満が出ます。
早い段階で断るより
はるかに大きい不満を
逆に持たれる。
無理をして引き受けたのに
かえって不満を
持たれます。
本当に報われないですよね。
ですから短期的、目先的に
無難に済むので断らないのは
デメリットが大きいです。
長期的に見ると
ノーと言うことも
非常に大切です。
そういう意味で
自分を大切にできるといいですね。
長い目で見て
自分を大切にする、という視点を持つ。
勇気を持って
断るべきところは
断ることが大切です。
仕事のことで心配しすぎると負担になって気疲れする
仕事で気疲れする要素の一つとして
「心配のしすぎ」
というのもあります。
例えば土日に
平日に行った仕事について
悩むことです。
「あれはこれでよかったのかな」とか
「失敗してないかな」とか
「見落としてないかな」等と
もんもんと、してしまうのです。
あるいは
「来週からの仕事どうなるだろう」とか
「上司から責められてしまうかな」とか
ありとあらゆることを
考えてしまうことで
非常に苦しくなってしまいます。
本来休日は、仕事が終わって
週末にリフレッシュして
切り替える時間のはずです。
ところがいろいろと思い悩み、
平日より苦しくなって
疲れ果ててしまいます。
そしてまた仕事に入る
という形になってしまうので
気の休まることが
文字通りない
ということになってしまうのです。
ここを切り替えていく上で
大切な考え方があります。
それは休日に、
今までやった仕事についてや
来週について考えたところで
心配事の解消には何一つ
役立つことはない
ということです。
土曜日とか日曜日に
出社して調べものをするとか
チェックすることはやらないし
できないですよね。
だとすれば
それは考えても考えなくても
結果は一緒です。
考えたことによるメリットはない
と思い至ることができます。
するとある程度、
気疲れをもたらす
心配的症的な要素と
距離が取りやすくなります。
心配事に頭の中が占領されて
その渦中に巻き込まれる状態は
辛いですよね。
でもその瞬間、
心配事が起きていることに
どこかで客観的に気づけると
変わってきます。
加えて心配事を続けると
どういう作用があるか
考えるられると助けになります。
それは懸念材料の解決に向かって
前進するのか
それとも否か。
このように心配を
評価、吟味する。
これは、ある程度客観的に
自分の心の状態とか
心配に基づいて、行動した結果どうなるかを
眺めるという視点が必要です。
そのような視点を保ちつつ
実際どうなのか検討していくと
「いろいろ考えたところでしょうがない」
「得るところはない」というのが
必然的に結論となります。
このような取組を通じて、
少しずつ落ち着いていくように
持っていくことが大切ですね。
もちろんどうしても、
心配事が頭の中がグルグルして
難しい時もあります。
そんな時は懸念材料を
一度紙に書き出してみましょう。
そして紙に書いたから
例えば月曜日の朝チェックするとか
月曜日に出社してから
眺めるといいでしょうね。
逆に良い忘備録になって
懸念材料に対処する
あるいはチェックすることに
繋がります。
いったん紙
あるいはスマホという
外部メモリ装置に
頭の中で渦巻いてるものを
いったん定着させる。
そして「外部にあるから自分の頭の中に
保持しなくても構わない」
と考えると平常心を取り戻しやすいです。
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