こんにちは、心理カウンセラーの高牟禮(たかむれ)です。
カウンセリングではテーマが何であれ、
不安や心の傷への対応が必要になることが多いですね。
不安があると日々の気分が重苦しくなるし、
行動範囲も狭まるからです。
そして過去にまつわる心の傷も、
今に影響するという意味で、
外せないことが多いです。
カウンセリングで対応する際は、
どちらも苦痛が大きいので、
緻密な取り組みが必要になりますね。
不用意に苦痛に晒すのは、
逆効果です。
例えば乗り物に乗ったり
人混みに出向くことに対する不安に対し、
無理なチャレンジをしたらとても辛いですし、
苦手意識がもっと大きくなってしまいます。
心の傷を無理に思い出し向き合っていくと、
楽になるどころか、
ますます辛い過去が思い出されてきて、
調子が悪くなるだけのことも多いです。
どちらも、大きすぎる苦痛にさらすことで、
逆効果になる典型ですね。
ただ不思議なことに
「苦しければ苦しいほど克服できる」という
「根性主義」にに取り憑かれていることが多いのです。
これは全く根拠がありません。
もちろん不安なことは一切避け、
心の傷も完全スルーしたならば、
これはこれで苦しいままです。
強い不安も心の傷も、
向き合いすぎたり避け過ぎたりという
極端な関わりでは克服できません。
もっと緻密に進めていく
必要があります。
例えば乗り物や、人混みに対する不安は、
閉塞感、息苦しさと関係しています。
その場合、20秒ほどで
抜け出せる方法があるのです。
それで対処すると「何とかなる」
という感触が得られます。
それを踏まえ、
苦手な場所に徐々にチャレンジするのです。
何かあれば対処法で、
ラクになりますので、
「大丈夫」と思える範囲を広げていきます。
最終的にはほぼ不安なく、
乗り物や人混みに行けるように、
なりますね。
心の傷も、
ただ思い出し辛い思いを
ひたすら味わうようなことは、
行いません。
例えば傷つき体験に伴う、
「私が悪い」という思い込み外すと、
それだけでラクになることもあります。
もしネガティブ感情が大きすぎるなら、
苦しまず解消できるメソッドを使います。
このようなアプローチを、
必要に応じて使い分け進めていくと、
安全かつ小さな苦痛で、
ラクになれるのです。
このように不安や心の傷に対するカウンセリングは、
「根性主義」は採用しません。
安全に配慮し、
緻密に進めていきます。
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