感情

不全感があると動けなくなるし、仮に頑張っても虚しい理由と解消法

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こんにちは、心理カウンセラーの高牟禮(たかむれ)です。

カウンセリングをしてますと
不全感を訴える方が
かなりの割合でおられます。

この不全感というのは、
漠然としていて
何がどうストレスなのか
自分でもよくわからなかったりします。

そして、日々不全感を感じるのは、
心を圧迫し、
ボディブローのように効いてきます。

今回の記事では、
この捉えどころのない不全感を
どのように解消していくか。

そのヒントをお伝えします。

不全感で動けない時の対処法

不全感というのは
自分が十分に活動できていない。

あるいは自分は十分な状態ではない
と感じているときに起きてくる感覚です。

こういったある種の欲求不満が
日々積み重なっていくと
身動きできないぐらいの
ストレスになってしまうこともあります。

こういったものは
何か一つの大きな活動。

派手に何かをやることで
一気に解消することは難しいです。

それより日々の活動を
徐々に高めていくことが大切です。

その際やっていくことは
何か小さいことがいいですね。

例えば3分で終わるような
ことでも構わないのです。

それに手をつけて
とりあえず完了させる。

これは小さな
プチ完了感とは思います。

こういったプチ完了を数多く
やっていくことですね

大きな不全感を
一気に解消するのではなく
1日に何度もプチ完了感を感じる。

それを毎日続けていると
だんだん勢いがついてきます。

このように不全感から
完了感に変わっていくと
さらには充実感とか
やる気になっていきます。

いきなりそこには
行けません。

まず最初は
小さな完了感。

本当に小さな作業で構いません。

これを邪魔するのは
いわゆる、めんどくささ。

大きな、めんどくささは
克服することは難しいです。

でも小さな面倒くささ
小さな負荷であれば
取り組みやすい。

そして完了すると
スッキリし、
重かった心が軽くなる。

それに味をしめ
小さな完了感を積み上げることで
大きな不全を克服していくことが
大切と思います。

過剰適応は慢性的な不全感をもたらすことがある

日々の生活の中で
慢性的に不全感を感じる。

その原因の一つとして
過剰適応が
関係していることがあります

周りに適応すること自体は
悪いことではありません。

ただそれが過剰に
なっているんですね。

周りの期待とか、求めているものに
100パーセント
応えなければいけない
となっているわけです。

そうなると自分自身の考えとか欲求を
100パーセント抑え込む
ことになってしまいます。

これは苦しいことです

なかには自分自身でも
そういった思いがあることを
完全に忘れ去ってしまう。

押し込めてしまう
という人もいます。

そうなると、自分でも
原因が分からないまま何か、
もやもやするしすっきりしない。

不全な感じということが
ずっと続いてしまいます。

こういった状態を和らげていくには
自分自身がどんな思い
どんな気持ちいるか。

さらにはどうしたいのかに
徐々に気づいていくことが
必要ですね。

これがわからないと
不全状態が続いてしまいます。

自分の思いを出す、
出さないは別にして
こういう気持ちがあると認め、
受け入れる。

これだけでもかなり
軽くなってきます。

ここで気をつけた方がいいのは
こういった思いを
抑えつけた反動が出てしまうこと。

何が何でも
周りの期待に応えない自分を通し、
自己主張する。

全て反対する
みたいになってしまうこと。

これは今まで築き上げてきた
いろんな友人関係とか
仕事での信頼関係を
破綻させることすらあります。

それはそれで後から
不全感以上に苦しくなる
辛くなる。

現実の生活がやりづらくなる
ことが起きてきます。

ですから過激にやることは
お勧めしません。

最初は気付いて
共感する受け止める。

そういう気持ちに
居場所を与えることが必要です。

徐々に
ここは自分を少し出す。

過剰に適応しない、
というさじ加減。

これを吟味して
見つけていくことです。

自分なりのスタイル。

過剰適応から
適度な適応へ。

自分の個性も出していく。

徐々にこのような形に
モデルチェンジしていくことが
大切と思います。

頑張っているのに不全感が消えない理由と対処法

前節とは別パターンで、
日々頑張っているのに不全感しかない、
という方もおられます。

それは完璧主義が
関係していることが多いです。

完璧というのは心の中に描いた
自分にとっての理想の状態。

この理想と現状のギャップが大きいと
欲求不満を感じます。

これではいけないと思い
頑張り続けてしまうことがあるのです。

これは人間特有の衝動で
肯定的な面もあるのは確かです。

このような思いがなければ
現状のまま
何もしなくなってしまいます。

でも進んでいるのに
強い不全感を感じ続けていることも多いですね。

それはやがて不全感に加え
不安や焦りも強くなってしまいます。

すると頑張らざるを得ません。

そして成果が出たとしても
「何も変わっていない」
という思いに陥ってしまうのです。

すると最終的には
「どんなに頑張っても自分はダメなままだ」という
無力感、無能感を感じるようにな理ます。

ここで二つのタイプに分かれます。

一つは無能感を感じつつも危機感から
際限なく頑張り続けるタイプ。

もう一つは諦めてしまって
慢性的に無気力になってしまうタイプ。

なぜこんなことが
起きてしまうのでしょうか?

その原因はセルフイメージの低さから
来ています。

セルフイメージが低いと
根拠なく自分のことを
ダメと思ってしまいます。

自分が出した客観的な成果すら
ダメとみなします。

低いセルフイメージは
自分自身とやっていること全てに
ダメ出しをしてしまからです。

これは劣等感が強い
という言い方もできます。

劣等感というのは読んで字のごとく
「劣っている」という感覚。

これは感覚であって
事実ではありません。

この根拠なき劣等感のため
達成感のないまま頑張り続けるか
無気力で何もできなくなってしまうか。

どちらかに陥りやすいのです。

この状態から抜け出す上で
一番いいのは
セルフイメージを高めることです。

ただセルフイメージは
変化させるのに
意外と時間と手間暇がかかるものです。

まずは低いセルフイメージによって生み出された
思考や感情に働きかけるほうが、
気持ちが楽になります。

私の経験では
まずは思考から変えていくと
成功率が高いですね。

セルフイメージが低いと
何の根拠もなく
「私は悪い」とか
「何もやってない」といった思考に
とらわれがち。

そんな時は根拠なく
「私はちゃんとしている」とか
「十分よくやっている」といった言葉を
自分に言ってあげるのです。

そしてこの方法を実践した方は
大幅に気分が改善することが多いですね。

表情も明るくなり活力が感じられたりします。

低いセルフイメージを変容させる
とっかかりになりますね。

この対処法を実践するだけでも
根拠なき自己否定が弱まるので、
進歩に対する実感や達成感が戻ってきます。

当然、不全感も解消していくのです。

ご参考になれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 

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