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「セルフイメージを書き換えるアファメーションでいい気分になる」は上のプレーヤーで聞くこともできます。
よろしければ音声を聞きながら、最後まで記事を読んでみてください。
こんにちは、心理カウンセラーの高牟禮(たかむれ)です。
カウンセリングをしていると、
セルフイメージの低さゆえ、
生きづらくなっているケースが
とても多いと感じます。
セルフイメージは文字通り、
自分で自分のことをどうみなしているかという感覚。
このセルフイメージが低いと、
「根拠なく」能力がないと思ったり、
「根拠なく」自分は人から嫌われていると
思い込んでしまいます。
このセルフイメージの低さを書き換え
高めていくと、
それだけで気分の落ち込みが減り、
上がっていきます。
その具体的な方法として、
アファメーションがあります。
自分に対して前向きな言葉を言い聞かせ、
セルフイメージを書き換える方法ですね。
言葉は誰でも使うものなので、
一見気軽に使えそうですが、
アファメーションの内容によっては、
かえって苦しくなることもあります。
今回はアファメーションでセルフイメージを高め、
生きづらさを解消していく上での、
ポイントをお伝えしていきます。
Contents
アファメーションに対しアレルギー反応が起きるときの対処法
アファメーションが書いてある本も多いですし、
実際に使ったことがある方もおられます。
カウンセリングの現場で、
実践された方に感想を聞いてみると、
うまくいかないとおっしゃる方が多いですね。
「アファメーションがウソっぽく感じてしまう」
「ポジティブな言葉のはずなのに、気持ち悪いと思ってしまう」
「今の自分とギャップを感じ、苦しくなるだけ」
アファメーションに対して、
このような感じがあるとしたら、
ポジティブな言葉に対してアレルギー反応が
起きている可能性が高いですね。
そんなときは、
無理に続けないほうがいいです。
まずはアレルギー反応が起きる自分を
認めることが大切なのです。
「何かウソっぽい感じしかしないよね」
「気持ち悪い言葉だね」
「ギャップあり過ぎで苦しいだけだよね」
こういったアファメーションで、
自分の反応に共感するのです。
すると意外なくらいに、
気持ちが楽になり和んだりします。
大切なのは、
自分が「いい感じ」になることです。
アファメーションで気分を上げても続かない理由と対処法
セルフイメージを変えるにはアファメーションの物量作戦が必要
またポジティブなアファメーションで、
気分を上げても、
長く続かないことが多いですね。
それはある意味、
必ず起きることなのです。
なぜなら気分は、
セルフイメージの影響を受けます。
そしてセルフイメージを書き換えるには、
1回や2回のアファメーションでは、
到底足りません。
物量作戦が必要なのです。
セルフイメージというのは、
長年の心の習慣。
この習慣を変えるというのは、
言わば利き腕を変えるようなもの。
右利きの人が
左手を使い始めても、
すぐに右手並みに使えるようにはならないですよね。
でも、毎日のように使っていれば、
必ずレベルアップし、
右手と同じように使えるようになります。
つまり、回数の問題ですね。
「気分を変えるアファメーション」と「セルフイメージを変えるアファメーション」を区別する
ここで大切なのは、
「気分を変えるアファメーション」と、
「セルフイメージを変えるアファメーション」は
違うということです。
これが理解できれば、
いい気分が続かなくても、
がっかりせずに済みますよね。
より正確には、
「気分を変えるだけのアファメーション」と、
「続けているとセルフイメージが変わっていくアファメーション」があるのです。
どちらもいい気分は続きません。
でも続けていてもセルフイメージが変わらないアファメーションもあれば、
徐々に変わっていくアファメーションもあるのです。
「気分を変えるだけのアファメーション」は、
今の自分とギャップの大きい、
やたらポジティブな言葉のものです。
それはときとして、
無敵の感覚すら出てきます。
ただその分、
落ち込みが激しいです。
それだけ気分の浮き沈みが激しくなります。
そして気持ちが不安定だと、
セルフイメージはあがっていきません。
「危うい自分」という感覚が、
いつまでも抜けきらないからです。
そして「セルフイメージが変わっていくアファメーション」は、
より堅実なものです。
すでにできていること、
やれていることを承認するような
アファメーションですね。
一見地味ですが、
確実に気分がよくなります。
そして急激な落ち込みという
副作用もなく、
セルフイメージが積み上がっていきます。
アファメーションをやっていくなら、
後者がお勧めです。
アファメーションの効果が落ちる原因である、強い自己否定に対処しセルフイメージを高める
ただ自己否定が強すぎると、
セルフイメージを積み上げようにも、
自分で台無しにしてしまうこともあります。
セルフイメージがあがるところか、
逆に落ちてしまうことすらあるのです。
自己否定が強いと、
すでにうまくいっていること
やれていることを過小評価します。
そして、まだできていないことを、
過剰に指摘してしまいます。
自分でも気づかぬうちに、
セルフイメージを下げるアファメーションを四六時中唱え、
習慣になっているのです。
これをなくすには、
無自覚に唱えているマイナスのアファメーションを
中和するアファメーションが必要です。
そのためには、
自己否定しているときに、
自分で気づく必要があります。
その手がかりは、
過剰なマイナスの気分です。
焦り、不安、いらだち、罪悪感といった。
これらに苛まれているときは、
強い自己否定があり、
自分で自分を追い込んでいるのです。
それを和らげるための
アファメーションがあるのです。
自己肯定感を高めるためのアファメーションではなく、
自己否定を弱めるアファメーション。
これらを、必要に応じて使い分ける
必要があるのです。
自己否定が強いときにセルフイメージを高めるアファメーションを行うと、
ネガティブに対抗しようとして、
ポジティブ過ぎる言葉遣いになりがち。
しかしこれは、前述したように、
ひどい落ち込みというリバウンドの原因となり、
セルフイメージは高まりません。
気分の波が激しくなるだけです。
自己否定が強いときに、
それを和らげるアファメーションが向いています。
気持ちが楽になり、
安定してきます。
これはセルフイメージが、
積み上がっていく方向性です。
例えば、「私は悪くない」「私はちゃんとしている」
といった言葉を、
力強く言うのです。
アファメーションをソフトな調子で言っても、
強い自己否定に力負けして
中和することができません。
あいまいさのないはっきりとした
言い方にしてはじめて、
強い否定性の中和になるのです。
もうひとつの中和するアファメーションは、
ねぎらい系です。
「私は充分よくやっている」
「この辛い状態をよくしのいできた」
といった言葉ですね。
これらのアファメーションを
気分が悪い時に使うと成功率が高いです。
グンとラクになることが多いですね。
こういった否定性を中和するアファメーションを
繰り返し使っていると、
確実に気分は安定してきます。
この安定感は、
自己効力感のアップにつながります。
自分が取り組んだこと、
成果を実感できるからです。
「自分はやれる」
「気分を安定させられる」
このような確信が深まることで、
心の基盤がしっかりしてくるのです。
このタイミングで、
ポジティブなアファメーションを使い始めると、
うまくいきます。
リバウンドすることもありません。
日々使うことで、
ますますセルフイメージが高まり、
気分もさらに良くなっていくという、
ポジティブなスパイラルに入っていきます。
このようにアファメーションは、
自分の状態を知り、
必要に応じて使い分けつつ
進めていくことが大切です。
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