こんにちは、心理カウンセラーの高牟禮(たかむれ)です。
日々のカウンセリングのなかで、
「仕事を頑張りすぎてしまう」
と相談を受けることがあります。
仕事を頑張るというのは、
一見生産的で、
良さそうに思えるかもしれません。
なかには「頑張れない」ことが
悩みになっている方もおられますし。
勝負どころでは、
頑張ることが必要です。
ただ頑張ることしかできず、
悩む方も多いのです。
過労気味でも頑張り続けるし、
仕事が落ち着きペースダウンしても良い状況なのに、
別の何かで忙しくしてしまうとしたら
改善したほうがいいでしょうね。
今回はこの、
「頑張りを止められない」原因と、
その対処法をお伝えしていきます。
Contents
頑張りは止められるようになったほうがいい理由
頑張りを止められない状態を車に例えるなら、
アクセルを緩めることができない運転スタイル、
ということになります。
飛ばす必要がないときも飛ばすと
事故のリスクが高まりますし、
燃費も悪化しますよね。
メリットはほとんどなく、
リスクが高いだけです。
人間であれば、
不調に陥るリスクが高まりますし、
いつも疲れている状態になるでしょうね。
もちろんコンディションが整っていて、
頑張る必要があるときは、
頑張ればいいと思います。
しかし、頑張り続けることしかできない仕事スタイルは、
パフォーマンスも落ちることになるでしょうね。
いつも飛ばして運転していると、
性能の劣化も早いでしょうし、
修理の頻度が増えるのと同じなのです。
頑張りを止められない心理的な原因を探る
カウンセリングで「頑張りすぎを止められない」ことが
テーマになるときは、
心理的な原因を探っていきます。
頑張りを止めようとしたときの気持ちを特定する
例えば次のような問いかけを
行うのです。
「もし『頑張りを止めて下さい』と言われたら、
どんな気持ちになりますか?」
すると
「不安になります」
「ソワソワして落ち着かなくなります」
「怖くなってしまいます」
等といった答えが返ってくることが、
多いですね。
このように頑張りをやめることに伴う気持ちを
まず特定するのです。
頑張りを止めようとしたときの、思考を特定する
次のステップでは、
これらの気持ちに、
どのような思考が伴っているかを、
探っていきます。
思考がわかることで、
頑張りを止めることに対する、
自分自身の「意味づけ」が
明確になるのです。
次のような思考が、
伴っていることが多いですね。
「自分がダメになる」
「周りに遅れを取ってしまう」
「多大な迷惑をかけ信頼を失ってしまう」
このような思考が強いと、
頑張りを少し緩めようとしただけで、
不安や恐怖が出てきてしまうのです。
そして頑張り続ける、
という状態が続くことになります。
強い不安や恐怖があると頑張りを止められなくなる
不安や恐怖は、
冷静な判断力を奪います。
冷静さがあれば、
状況やコンディションに応じて、
頑張りをコントロールできます。
しかし、否定的な思考と感情は、
状況と関係なく、
「安全」と思える行動に、
執着してしまうのです。
それが「頑張り」です。
心の柔軟性を取り戻すと頑張りを止められるようになる
そしてカウンセリングでは、
「心の柔軟性」を取り戻せるように、
サポートしていきます。
状況やコンディションに応じて、
頑張りをコントロールできるように。
コンディションが極度に落ちているなら、
休んだ方がいいですよね。
仕事が落ち着いてきたなら、
スローダウンしてもいいのです。
心の柔軟性を奪う心の傷
ところが過去に、
うまくいかないことをなじられたり、
馬鹿にされたり、屈辱を味わったり
といった経験が多いと、
心にダメージが残ります。
その心の傷が疼くと、
不安や恐怖が強くなり、
気がついたら頑張ってしまうのです。
心の傷を解消すると不安や恐怖も和らぐ
カウンセリングでは、
それを阻む、否定的な思考を検討したり、
強い不安や恐怖を引き起こす、
心の傷を、
必要に応じて特定し、
解消していきます。
すると不安や、恐怖も和らぎます。
心に余裕が戻ってくるのです。
すると自分の状態や周りの状況を
冷静に把握できるようになってきます。
「今はそんなに頑張らなくても大丈夫だな」
自然に思えるようになるのです。
当然、無理をしなくなるので
楽になってきますね。
それだけではありません。
無駄な頑張りが減るとパフォーマンスもあがる
パフォーマンスも、
むしろ上がっていくのです。
必要以上に追い詰められ、
頑張っている状態は
視野が狭くなります。
そのため本来の視野の広さも
発揮できなくなります。
つまり頑張れば頑張るほど能力が落ち、
その焦りからますます頑張ってしまい、
裏目に出てしまうのです。
この悪循環を和らげ、
より少ない負担で
パフォーマンスも高まっていく。
そんなサポートが、
大切と思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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