こんにちは、心理カウンセラーの高牟禮(たかむれ)です。
カウンセリングをしていると、
今の会社を退職するかどうかが
テーマになることがあります。
仕事のプレッシャーが強すぎたり、
人間関係のストレスが過酷だったりすると
辞めることを考えてしまうのも無理はありません。
しかし、なかなか判断がつかず、
「このままでいいのだろうか?」と思いつつも、
ズルズル時間だけが過ぎてしまうのは辛いですよね。
逆に、「えいやっ」とばかりに、
後先考えることなく辞めてしまったら、
後で後悔する可能性がたかいです。
ストレスが過酷で心に余裕がないと、
なかなか的確な判断を下すのは、
難しいことと思います。
とりあえず休職が望ましいとき。
転職活動を積極的に進めたほうが
良いときなど
いろんな選択肢があります。
そこで今回は、
どんな行動が望ましいのかを
ケース別にお伝えしていきます。
パワハラ、セクハラ等を受けていて、緊急性が高いとき
仕事が過酷だったり、
人間関係のストレスが大きいと、
心理的なコンディションも落ちていることが
多いものです。
そして原則として
コンディションが落ちているときは大きな判断はせず、
判断を保留するのが望ましいと
一般的には言われます。
私も基本的には同意しますが、
緊急性を伴っている場合は
当てはまらないこともあります。
例えば、過酷なパワハラ、セクハラが続いていて、
休職も許されない状況なら、
これ以上ダメージを負わないために
退職したほうがいいでしょうね。
ダメージを負えば負うほど、
立ち直るのに時間がかかってしまうからです。
退職が遅れると、
会社を辞めてストレスから開放されても、
ダメージによる恐怖や不安で、
動けない状態が続いてしまったりします。
ただ緊急事態ではあっても、
一人で退職を決断するのはお勧めできません。
他の可能性があるのに、
視野が狭くなってしまい、
突っ走ってしまうことがありますから。
冷静に状況を判断し、
親身にアドバイスしてくれる人が
いらっしゃるなら、
話し合ってみることをお勧めします。
信頼できる人と話し合うと、
自分の状況や考えが整理され、
的確な判断ができるようになります。
退職ではなく休職がいい場合もあります
もし休職が可能なら、
ストレスフルな職場でも、
まずは休職が望ましいケースもあります。
ご本人としては嫌悪感でいっぱいで、
今の会社とは、
一刻も早く縁を切りたい、
という思いがあるのは理解できます。
戻ったところで、
同じ状況になるだけだから、
休職の意味がないと思われる方も
数多くいらっしゃいます。
ただ今後のことを考えると、
そうだったおしても、
退職がベストの選択とは限らないのです。
なぜならコンディションが十分戻らない状態で、
退職してしまうと、
キャリアに空白ができてしまうんですね。
それは転職時に、
マイナスとなります。
求職活動に不利になることは、
避けたいですよね。
一方、キャリアの空白を避けるため
すぐに転職活動をするもいます。
これはかなりのリスクが
ありますね。
なぜんらコンディションに不安を抱えつつ、
新しい職場で能力を証明する必要があるからです。
その無理が原因で、
さらなるコンディションの悪化。
そして休職や退職という
パターンに陥ることも少なくないのです。
まずは休職し、
コンディションの回復に努めるのが、
復職するにしても、
転職するにしてもベターな選択です。
コンディションが戻ることで、
冷静な判断力が戻ってくるからです。
その上で、
転職活動を始めたほうが
うまくいく可能性が高いです。
すぐ転職してもOKな場合
そしてすぐ転職活動を始めるのが、
適切な場合もあります。
それは、過酷な状況ではあるけれど、
良好なコンディションを保てている場合。
その場合も、
ミスマッチな職場にいるときと、
同じように考え、行動する必要はあります。
例えば、給与等、
諸条件が悪すぎる場合は、
転職活動をさらに続けたほうがいいでしょうね。
会社によっては、
空白を作らずすぐ決まったとしても、
キャリアダウンになってしまうことが、
あるからです。
コンディションを整え、冷静な判断力を取り戻す
ポイントは長期的に見て、
自分にとってプラスかマイナスか。
それを見極められるように
なることです。
それにはコンディションを整えることが
とても大切です。
冷静な判断力が戻り、
長期的な視点に立てるようになるからです。
感情で動いてしまい、
後々後悔するようなことも避けられます。
今は不愉快だけど、
今後のために持ちこたえる。
そんな選択が
できるようになるのです。
もちろん繰り返しになりますが、
今の状況があまりにも過酷な場合は、
安全の確保を最優先にする必要があります。
そこを見極めつつ、
ベターと思える方向に、
少しずつ進んでいくのがお勧めです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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