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「人が怖く仕事も辛くなり休職 職場復帰しても再発しそうで不安なときの対処法」は上のプレーヤーで聞くこともできます。
よろしければ音声を聞きながら、最後まで記事を読んでみてください。
こんにちは、心理カウンセラーの高牟禮(たかむれ)です。
相手がどうこう関係なく、
人が怖い、
ということはありますよね。
初対面はもちろん、
少しお互いのことがわかってきてから怖くなる、
というパターンもあります。
いずれにしても、
人に対する恐怖が強いと、
仕事の局面では、
とても負担がかかります。
まず人といるだけで、
消耗するのです。
加えて消極的になることで、
仕事や人間関係にも悪影響が出てくるのです。
人が怖いという
ストレスで休職に陥ることもあります。
すると職場復帰の
ハードルが非常に高いものに
感じられます。
無理もありません。
人が怖いというストレスがある限り、
職場に戻っても
また同じことになるのでは、
という不安があるからです。
この記事では人に対す
強い恐怖を感じておられる方。
休職中で
職場復帰の不安を抱えておられる方の
ヒントになる内容をお伝えします。
ミスをしたときに、なぜか自分だけ他の人より強く怒られるのを減らす方法
人が怖いと、
相手が誰であっても
恐縮してしまいがちです。
すると相手から、
強い口調で言われたりすることが、
実際に増えることがあるのです。
それは人間の価値とは本来関係ないものですが、
見た目の印象からそのように
なりやすいんですね。
カウンセリングでは、
実際にそのような相談を受けることが、
多々あります。
「同じミスをしても、自分だけ強く言われる」
「叱られる時間が長くなりやすい」
といった内容が多いですね。
これはちょっとした工夫で、
流れを変えられることが多いです。
それは自分の振る舞いを変えること。
ミスをしたときは普段でも怖いのに、
もっと恐縮しやすいですよね。
恐縮することで自分の感じている
申し訳なさが伝わり、
許してもらいやすいと思いがち。
でも実際は逆です。
恐縮すればするほど、
相手のイライラが増えるのです。
そのため声を荒げたくなったり、
より厳しいことを言いたくなってしまうのです。
するとそれはとても怖いことなので、
許してもらおうと
ますます恐縮したくなります。
これは悪循環です。
さらに萎縮した相手を見て、
ますますイライラがつのり、
それが言動に出てしまう。
そしてさらに恐縮するという
展開になってしまうのです。
怒られる立場からすると、
「こんなに恐縮しているのに、
相手は情け容赦なく厳しくしてくる」
「やっぱり人は怖い」と
なりやすいんですね。
でも実際は逆です。
恐縮しているから
厳しく怒られやすくなるのです。
もちろんミスをしたら、
怒られることはあります。
そして怒られ方が
人によって違うことも多いです。
しかしそれは相手に対する好き嫌いというより、
ミスをした時の振る舞いによって、
変わってくるのです。
とにかく恐縮するのは、
もっとも危険な振る舞いということは、
知っておいて損はないでしょう。
しかしだからと言って、
開き直った図々しい態度が
いいわけではありません。
それはそれで問題です。
ではどうするのが
いいのでしょうか?
まず言葉遣いは、
基本、そのままで大丈夫です。
反省し、今後ミスをしないように努めることを
丁寧に伝えるのがいいでしょう。
ただ振る舞いは変えた方が
いいでしょうね。
恐縮していると、
背筋も丸まり、
上目遣いで話す感じになってしまいます。
声も弱々しくなりますよね。
ここを変えるのです。
背筋を伸ばし、
ハキハキした口調で謝るのです。
イメージとしては、
ある種体育会系的な雰囲気ですね。
これはかなり抵抗感が出ると
思います。
相手が怖いのに、
ましてやミスをしたときに
ハキハキとした口調にすると
ますます相手が怒るのでは、
と思ってしまうかもしれません。
そこで想像していただきたいのですが、
高校時代の運動部で、ミスを上級生に謝る時、
言葉遣いは丁寧で、
ハキハキとした口調はどうでしょうか。
これが一番、うまくいくことが多いのです。
逆に上級生の前で、
恐縮し小さな声で謝っていたとしたら、
罵声が飛んできそうですよね。
この違いを理解し、
練習していくことをお勧めします。
そしてこの原則は、
ミスをした時だけではありません。
コミュニケーション全般に及びます。
目立たないように恐縮することは、
ますますストレスが増える環境になる
可能性があります。
ここを意識して、
悪循環を止めていくことが大切です。
「自分を嫌っている」という思い込みの対処法
ただ「自分を嫌っている」という
思い込みが強すぎると、
振る舞いを変えるという
アドバイスを非常に高いハードルに
感じても無理はありません。
そのときは、
この思い込みの影響を和らげることが、
大切になってきます。
この「自分を嫌っている」というのは、
本人にとっては、
疑いようのない事実に思います。
でもそれは「事実と思っている」というのが
本当のところです。
もちろんそれが正しいこともあるでしょう。
しかし、違っていることもあるのです。
そういったやり取りを
カウンセリングですることがあります。
そして「私を嫌っている」という思いについて、
「事実の時もあれば、そうでないことも、
あるかもしれませんね」とお伝えすると、
「いえ事実です」
「私は人の気持ちがわかるんです」
「自信があります」
とおっしゃる方も多いのです。
でも本当に人の気持ちがわかるなら、
恋愛で苦労することはないはずです。
自分に好意があれば
100%それがわかるはずですから。
ここがわからないから、
みんな苦労しているんですよね。
私の知る限り、
自分に好意を持っているかどうか、
100%わかる人には
お会いしたことがありません。
すると逆パターンの、
「私を嫌っている」ことを判別するのも、
同じくらい難しいはずです。
もし恋愛感情を見抜くことが難しいなら、
嫌っているかどうかの見極め精度も低いはずです。
ただ「私を嫌っている」と考えるのが
習慣になっていますから、
いきなりそれを変えることは
難しいです。
でもすぐにトライできる、
テクニックもあります。
それは人前で「私を嫌っている」
という考えが出てきたら、
すかさず「と思っている」という言葉を
付け加えるのです。
それは「『私を嫌っている』と思っている」と
いつもの思考をカッコに入れてしまうのです。
するとその思考を「疑いのない事実」と
見なしていたのが「思考」に格下げになります。
それだけでラクになります。
「事実」ならそれが本当かどうか、
疑うべくもないことですが、
「思考」なら事実かどうか、
吟味する余地があると肌で感じるからです。
「私は嫌われている」という思考は、
対人恐怖を強め、
大きな負荷がかかります。
この思い込みの影響力が
少しでも小さくなれば幸いです。
心の背骨を強くし人への怖さを克服する
ただ心自体が弱っていると、
思い込みの影響力を減らすだけでは、
うまくいかないことがあります。
パソコンに例えるなら、
ソフトを見直しても、
ハードウェアの不調は
改善しないのと同じです。
この心のハードウェアのコンディションを
見極める方法があります。
それはストレス耐性です。
ストレスがかかった時に、
すぐにダウンするか。
それとも立ち直りが早いか。
もしすぐにダウンするならば、
ストレス耐性が低い可能性があります。
そしてストレス耐性が低いと、
心の背骨も弱っているため
より人が怖くなる傾向があるのです。
このストレス耐性を上げていくには、
どうすればいいのでしょうか。
私がお勧めしている方法のひとつに
「つま先立ち」です。
ゆっくりとかかとを上げていき、
少し不安定になるところまで
持っていきます。
すると体力的に負担がかかりますが、
集中力も要求されますよね。
ぼんやりしていると、
バランスを崩してしまいますから。
かかとをほどよく上げた状態で
バランスを保つために、
ある種集中力を強要するように
もっていくのです。
すると徐々に集中力が高まってきます。
心の背骨が強くなり
ストレス耐性も、
あがってくるのです。
同時に人に対する恐怖も、
徐々に和らいでいきます。
一回やってどうこうではありませんが、
日々こまめにやっていただくと、
かなり集中力がアップします。
それにともなって、
人に対する恐怖も減っていきますので、
よろしければお試しください。
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