こんにちは、心理カウンセラーの高牟禮(たかむれ)です。
カウンセリングをしていますと
「決められない」ことが
テーマになることがあります。
それは「生き方」という
大きなテーマのこともありますし、
具体的な「仕事の進め方」、「買い物」といった
判断を求められる場面で、
なかなか決められない。
頭が混乱したままになってしまったり、
「何も決めたくない」という
反発心が湧いてきたり
完璧を追求し、
答えが出ないまま時間だけが
経ってしまったりするのです。
自分でも優柔不断と思ってしまうけれど、
どうにもならない。
そして、やっとの思いで決めても、
後から「あれでよかったのか」と悩み、
くよくよしてしまう。
もっと決断力があり、
後から後悔しない方が、
気持ちも爽やかですよね。
今回の記事では、
この「決められない」という現象の主な原因と、
対処法を解説します。
Contents
頭が真っ白になり混乱するので、決められない時の対処法
「決められない」原因はいろいろありますが
典型的なものの一つは
いろんなことがありすぎて
それに圧倒されること。
そのため混乱して
頭が真っ白になっているから
決められないことが
あるのです。
これは、例えて言うならば
パソコンの作業で
ワードの作業と
エクセルの作業と
パワーポイントの作業。
しかもそれぞれ
もろもろあって
何からどうやっていいのか
わからなくなる。
混乱して決められない。
頭が限界を超えて
真っ白になって
何も受け付けられない。
反応できない。
ただただ混乱が続く状態に
なってしまうことがあります。
こういった場合は
まずはこういった高ぶり
混乱を落ち着かせる。
一息つくことが
大切でしょうね。
あまり「決めよう」と
思いつめても
ますます空回りすることに。
まずはクールダウンして
一旦、全てを忘れる状態を
作った方がいいと思います。
そのうえで
自分には
どういう選択肢があるのかを
まず棚卸するわけです。
先程のパソコンの
作業の例に戻ります。
自分がするべきことは
どうやらワードの作業と
エクセルの作業と
パワーポイントの作業があるらしい。
と分かるだけでも
違ってくるでしょうね。
あともう一つは
周りから
「何かやってもらいたい」と
決断を強いられ
プレッシャーになっている場合と
自分がやりたい場合。
そこでまた、違ってきます。
これもそれぞれ
区別していけるといいですね。
自分の頭の中で
この決断に関する候補について
理解が深まり
整理しやすくなります。
自分の頭が圧倒され
感情に飲まれてしまい
動きが止まってしまう時。
どういう選択肢があるか
把握して
その上で吟味して
選んでいく形に持っていきましょう。
これだけでかなり
決めることができるようになります。
まずは
試していただければと思います。
子どものころ期待されすぎると、「心のストライキ」が大人になっても続くことがある
私たちが物事を決められない時
過去が影響していることもあります。
その典型的なものの一つは
子どものころから
周りから常に
プレッシャーをかけられた
というもの。
何らかの期待をされ
それに応えることに
非常にストレスを感じたことが
何度もあったとします。
最初のうちは頑張って
期待に応えていたけれど
だんだん限界になる。
やがて周りの期待に対し
一切反応しないし
絶対にやらないことにして
自分自身を守る。
こういった習慣が
身についてしまうことがあります。
それは子ども時代には、
ある種自分を守る
唯一の方法として
役立った可能性が高いです。
ただ難しいのは、大人になっても
全然そうではないときも
同じ反応をしてしまう。
不当な圧力だから
もうテコでも動かない
となってしまったり。
本当は自分で、やってみようと
思ったことのはずなのに
いつのまにか
これは周りからの圧力で
させられている、と
頭の中で、すり変わってしまう。
そしてテコでも動かないという
ストライキ。
頭の回転が止まってしまって
何も考えない。
何もしない。
そんな時間が
しばらく続いてしまうという
自分の中の機能停止
急ブレーキ。
プレッシャーや期待が
実際あるかどうかにかかわらず
外圧と感じたら
スイッチが入ってしまう。
そして自分でも、
どうにもならない。
もし、こういった話を聞いて
思い当たるところがあったら、
急ブレーキがかかった時
「これは過去からくる自動的な反応かもしれない」等と
自分で思えるといいですね。
それだけで違ってくる
可能性があります
昔は過剰なプレッシャーが
実際にあった。
だから心のストライキを起こすことが
自分を守るために
やむを得なかった。
でも今は、昔と違うので
動いてもいいと。
決めて大丈夫だし
決断したほうが
自分にとっては、得かもしれない。
こういったことを
やんわり自分に言ってあげるのです。
すると心の奥底で
「そうか」と思え
軟化して動き始めるたりします。
もちろん長年の習慣だと
パッと切り替わらないことも
あるかもしれません。
徐々に今の自分が
古いパターンに
拘束されていることを客観的に眺め
徐々に方向修正する
ヒントになれば幸いです。
子どものころ過剰にダメ出しされると、慎重すぎる性格になることも
この節では、同じように過去の影響ですが
別パターンついてお伝えします。
それは何かするたびに
ダメ出しされ続けた場合です。
こういった状況が繰り返されると、
極度に批判されることを
恐れるように
なってしまいます。
それでも何か
決めなければいけないとします。
すると周りから
批判されないようにするには
どうしたらいいか。
それをひたすら
考えるようになります。
ぐるぐると
絶え間なく。
周りを諦めさせるため
何もしない
という前節のパターンとは
違います。
何かしようという
気持ちはある。
ただどうすれば
批判を全くされないで
できることは何か。
いくら考えても
その答えが出ない。
頭の中が
ずっと迷走し続けてしまう。
だから結果的に何もできない。
動けない。
考えがまとまらず
疲れ果ててしまう。
こういった方が
陥っている落とし穴があります。
それは最初から
自分にとっても
周りにとっても
非の打ち所のない形で
滑り出していける。
そんなことを
しなければと
思い込んでいるのです。
これはどんな人にとっても
おそらく不可能なことと
思います。
最初は不完全で
やってみた結果の上で
改善していく。
徐々にレベルアップしていく。
試行錯誤しながら
力をつけていく。
レベルを上げていく。
最終的にはパーフェクトに
近づくよう
つみ重ねを
続けていくわけです。
ところが滑り出しから
完璧にやろうとしてしまう。
当然答えが出ないので
頭の中で
ずっとシミュレーションしても
結局答えが出ない。
そんな状態に陥ってしまう。
どんな人でも
最初から完璧にはできません。
それで構わない。
不完全な状態で
決めてもいい。
ある意味
出たとこ勝負ですよね。
そんな感じでやっても
構わないことを
少しずつ
思い出せるといいですね。
多分生まれてから
最初のうちは
そういう感じだったかもしれません。
でも次第にダメ出しされ
口を挟まれて
だんだん
自信を失ってしまう。
その結果、
非常に慎重になってしまった。
慎重すぎる状態になり
それがこびりついてしまった。
こういった過去の経緯が
決められない、という
パターンにつながっている
ことがあります。
いきなり完璧なことを決めて
やらなければいけない、
ということが
落とし穴になっている。
そうではなくて
不完全でいい。
滑り出しは
不完全なところから始めて
試行錯誤しながら
徐々にレベルを上げていく。
それで構わないと
折に触れ、自分に立ち返って
思い出していくことが
決めることに繋がっていきます。
ご参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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