こんにちは、心理カウンセラーの高牟禮(たかむれ)です。
日々カウンセリングをしていると、
「育て直し」というテーマがしばしば出てきます。
いろんな問題があり、
対処しなければいけないことも、
たくさんある。
しかし、根っこのテーマとして、
浮上してくることがあるのが「育て直し」。
要は子ども時代に、
心に必要な栄養を、
受け取ることができなかった。
状況的、立場的に。
すると心の奥底に、
ある種の不全感や空虚感を感じるようになりやすいのです。
大人になって、
どんなに成功しても、
いい人とご縁ができてもどこか虚しい。
満たされない。
そして今良い状況だったとしても、
ちょっとしたきっかけで、
全てがだめになってしまうのでは、
という危機感を常にもっている。
基本的な安全感、信頼感が、
持てない心の状態ですね。
その原因は、
子どものころの心の栄養不足。
無条件の関心や気遣い。
自主性の尊重。
こういった体験が少ないと、
心は十分に育つことができません。
それは生きづらさを
もたらします。
それは単に、
自分の考え方を分析し、
修正しようとしても、
うまくいきません。
理屈としては適切と思えても、
気持ちがついてこないのです。
それを無理やり言い聞かせても、
抵抗感がつのるだけ。
この理由のわからない抵抗感、反発。
そして不全感。
これらの背後に、
「育て直し」のテーマがあるのです。
と聞くと取り返しがつかないように
思えるかもしれません。
でもそれは大丈夫。
育て直しはある程度、
自分一人で進めていけるものです。
その一歩は自分にとってどんな言葉が
栄養になる言葉なのか、
染みる言葉なのかを見つけることですね。
栄養になる言葉が今の自分にとって
素直に受け入れられるかどうかは別として。
なぜなら栄養になる言葉こそ、
強い抵抗感、拒否感が
出て来やすいからです。
それは飢餓状態に陥ると、
逆に食べ物を受け付けなくなるのと似ています。
ただ食べても吐いたり、
下痢になってしまう。
必要な栄養を吸収する力すら、
損なわれてしまうことがあるからです。
そんな状況だったとしても、
まずは自分にとって栄養となる言葉を知り、
普段からそれを意識する。
それだけでも、
少しづつ変わっていきます。
徐々に慣れ、
吸収できるようになってくるのです。
そんな取り組みを日々行い、
心を育て直していくのは、
お勧めです。
空虚感が減り、
生きている実感が蘇ってきます。
心の中に栄養が動き始めると
元気が戻ってきます。
無理に焚き付けなくても、
ナチュラルなモチベーションが、
湧き上がってくるようになるのです。
他人が自分をどう思っているかも、
以前ほど気にならなくなり
自分らしく振る舞えるようにもなります。
もし、何とも言えない生きづらさがあったとしたら、
それは「育て直し」のテーマがある
可能性が高いです。
まずはご自身で、
取り組んでみるのがお勧めです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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