こんにちは、心理カウンセラーの高牟禮(たかむれ)です。
生きるのが辛い。
とにかくしんどい。
こういった状態が長く続くと、
絶望的な気分になってしまうものです。
この辛さ、しんどさには、
はっきりとした原因が
すぐに思い当たらないことも多いです。
しかし長年のカウンセリングを通じて、
本当はいくつかの原因があり、
対処すれば抜け出せることが
わかってきました。
今回は、生きていく上での辛さ、しんどさの
原因別対処法をお伝えします。
Contents
社会の「常識」が、いつの間にか自分を圧迫してくる
日々カウンセリングをしていますと誰か、
あるいは何かに対してのストレスに取り組むことが、
当然多いです。
一方、そういったものがはっきりないけれども
とにかく生きていて
きつい、しんどい、辛い
という訴えも結構あります
そして、やりとりを続けても
一体全体、何がそんなにしんどいのか
辛いのか
なかなかはっきりしない。
でもていねいに心を見つめていくと
徐々にはっきりしてくることが多いのは
社会の中、世間の中で
暗黙のうちに「こうするべき」
となっているものが
心の奥底に実はあること。
そしてそれを、ちゃんとやれてない
という圧迫感、重圧が
しんどいのですね。
これについてやり取りを深め
「本当にそうすべきか」と
吟味していくと
実はそうでもないことが多いですよね。
法律で決まっているわけでもないし
何かの条項に書かれているわけでもない。
でもなぜか自分の中に
それがあって
ゆるぎないものになっている。
それができていないから
「自分は、人としてちゃんとしていない」とか
「社会できちんと生きていけていない」
という感覚になってしまう。
要は自分自身を責めているんです。
この感覚が根拠なく、
自分自身を追い詰め、責める原因。
こころの中にあって、モヤっとしているけれど
強力な形で圧迫してくる
「ちゃんとやれていない」
というある種の思いがあるのです。
ここを和らげていくために対話をして
そのとらわれから自由になり、
もっと軽やかに生きていくことを
サポートするのは
とても大切なことと思います。
周囲や他人を優先し、自分を後回しにしてしまう習慣
生きてく上で
しんどくなってしまう要素のひとつに
物事の優先順位があります。
何の優先順位かといいますと
自分を優先するか
周りとか、相手を優先するかです。
人によっては
自分は0で相手は100
という方もおられますね。
これは非常にしんどいです。
何のために生きているか
わからなくなってしまう
こともあるくらいです。
でもここを話し合っても
自分の優先順位を
上げていくことが難しい方がおられます。
相手のご機嫌を損ねてしまうとか
相手が自分に悪感情を持つと
危険になるのでは
という思いが過剰にあるのです。
それが、あまりにも恐ろしいから
相手を立てる
相手を優先する
相手に気を使い続けることで
ずっと捧げ続けるようなあり方にしまうのです。
これはバランスが悪いので
とてもしんどいですね。
どこかで反動が出て
あるとき一気に
「もう我慢できない」、となってし
かえって人間関係を
壊してしまうことすらあります。
ガス抜きも必要でしょうし
ある程度の対等さを
模索していく必要が
あると思います。
その上でお勧めなのは
少しずつ自分を優先することを
やってみることです。
恐る恐るでいいと思います
人によっては
それでも相手が逆上して
「この世の終わりになってしまうんじゃないか」
くらいの恐怖があります。
でも自分を優先しても
大丈夫なことって
意外と多いんですよね。
少しずつやってみるといいですね。
あと見直したいのは
本当に相手が不機嫌になるとしたら
これは非常に不公平な
人間関係ということですね。
要はしんどい人間関係に
なってくるわけです。
そもそもそういう関係を続けていいのか、
ということを
もう一度検討した方が
いいかもしれません。
一時的な
やむを得ない関係であればまだいいです。
しかし長く続く関係で
しんどくなっているとしたら
どうでしょうか。
もし自分の優先順位を上げたときに
関係が一気に壊れそうになってしまうとしたら
それ自体どうでしょうか。
それを続けることに意味があるかどうか、
ということの見直しも必要です。
そして、自分自身を優先する権利を取り戻して
自分の尊厳をより対等なところに持っていく
という模索が大切です。
これは最初のうちは、かえって、
しんどくなることも多いです。
ある程度そういったドタバタ
試行錯誤があって
徐々に自分を取り戻す。
平等な感じ対等な感じを
取り戻すことができればいいですね。
それ以降は非常に生きやすくなり
しんどさが減ってきます。
自分の優先順位を高めていくチャレンジを
少しずつ始めていくのはお勧めです。
人間特有の能力のため、しんどくなる
私たちが生きていて
とてもしんどくなる理由の一つに
人間特有の能力が
影響していることがあります。
動物にはなくて人間にはある能力。
それは過去や未来に
思いを馳せることが非常に得意なこと。
例えば動物が、3日前のことで
「あんなことするんじゃなかった」と
くよくよするのは見たことはありません。
半年後、一年後
あるいは自分の老後
「どうなってしまうんだろう」と
悩んでいることもないですよね。
これは人間だけができること。
過去や未来に
思いを馳せること。
もちろんこの能力が、
プラスに働くことも多々あります。
過去にあった失敗をもとに
「今度は同じことはしない」と
改善す進歩できます。
未来にマイナスのことが想定されるから
そうならないように
「準備をしよう」ができます。
それは自分自身の失敗とか
危険を避けることに役立つことも
多々あります。
ただそのように
今とこれからに生かす形ではなく
単にマイナスの過去とか
マイナスの未来にとらわれ、
頭の中が占領されてしまうことも多いです。
それはかえって、何もできなくなってしまいます。
このように対処能力も下がってしまうとしたら、
バランスが悪すぎて
デメリットが非常に目立ってる状態。
非常にしんどいです。
これは外の状況を変えたら
楽になるものではありません。
自分の
ある種の心の有り様が
そうさせているのです。
ここを減らしていくにはまずは自分の心の中で
今何が起きてるのかに、
気づくことが大切です。
「今、過去にフォーカスしているな」とか
「未来にフォーカスしてるな」と
まず意識すること。
それが役立つ形で働いているのであれば
そのまま続ければいいです。
逆に、単に苦しいし、辛いなら
これはデメリットが大きい状態。
そんなときは、
「今考えてもメリットは何もない」
「役に立たないな」等と心で呟くと、
少し距離がとれて楽になれます。
これだけでもかなり
楽になることがあります。
まずは試していただければと思います。
逆境で自分に追い討ちをかけるクセを和らげる
生きていく上でのしんどさ、辛さは、
環境とか
今取り組んでることがうまくいってる
うまくいってないことと、
関係しているとは限らない、と感じます。
といいますのは誰でも、
何かに取り組んで
うまく時もあればそうでない時もある。
両方あると思います。
そういう中で
辛さとか、しんどさが多くなるのは
当然、逆境のとき。
その時に自分自身が
どういう態度をとっているかで
苦痛の度合いが大幅に変わります。
比較的辛さが小さくて
持ち直していく方は
うまくいかない時こそ
自分自身のことを労ったりとか
優しくしています。
自分自身で
心に栄養を与え潤うことで
段々持ち直していくので
辛さが最小限で済んでくれる。
一方で、うまくいかない時こそ
さらに自分を否定したり
むち打つようなことをすることで、
辛さを増幅させてしまうんですね。
そのためなかなか
抜け出せず慢性的になる。
辛さしんどさが
ずっと続いてしまう。
それは周りの状況だけでなく
ある意味自分自身が
状態が悪い時に追い討ちをかけることで
慢性化させてしまう、というのが
一番大きいように思います。
そこから抜け出すためには
その逆をやる必要があります。
うまくいかないとか状況が悪い時こそ
自分自身を大切にする
いたわる
ねぎらう
といったことをしていく。
そういう心持ちを
習慣化できればできるほどいいです。
自分自身で悪化させなく
なりますから。
もちろん運、不運というのは
あると思います。
でもそれだけでは
ありません。
自分自身のあり方で
慢性的なしんどさが続くという流れを
変えることができることは
知っていて役立ちます。
もちろん一人だけでは難しい
逆境もあると思います。
そういう時には
人に助けを求める能力も大事です。
本当に自分を否定してしまうと
辛い時に
人に助けを求める資格すらないと
思い込んでしまいます。
自分自身で閉じてしまって
孤軍奮闘することに
なりかねないです。
困った時に助けを求める。
そして助けを得る。
といったことも、
選択肢に加えていくことが
自己肯定感のアップとともにできるなら
逆境の時にも
持ち直していくことができます。
より短い時間でしんどさ、辛さから抜け出し、
より良い感じで
過ごしていけるようになれるのです。。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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