こんにちは、心理カウンセラーの高牟禮(たかむれ)です。
カウンセリングをしていますと、
「気持ちが高ぶってなかなか眠れない」という
相談をよく受けます。
その際、対処法を求められがちですが、
仮に効果があったとしても、
それだけでは不十分です。
なぜなら夜になっても、
気持ちが高ぶるのは
何らかの原因があるから。
例えば、あまりにもプレッシャーがかかる状況が、
続いているならば、
そこに働きかけることが大切です。
眠れなくなるほどに
プレッシャーがかかっている状況は、
可能な限り減らす必要があります。
そういった提案をクライエントさんにすると、
「この状況では無理です」と
おっしゃる方がかなりいらっしゃいます。
確かに仕事などで、
避けられない状況というのも、
あるとは思います。
でも「避けられない状況」と
思っていても、
何割かは違っていたりするのです。
それは「状況」に加え、
「物事の捉え方」が関係している場合です。
責任感が強すぎたり、
完璧を求めすぎることで、
自らプレッシャーをかけ、
気持ちが高ぶっているケースも
多々あります。
純粋にストレスフルな状況なのか、
主観的なプレッシャーも含まれているか。
この区別は、
すぐにはつかないことも多いです。
ただ時間をかければ、
はっきりさせることは可能です。
それは状況的にプレッシャーが減ったときの
心の状態を観察すればいいのです。
もし、ゆとりがある状況になっても、
気分が高ぶりがちで、
眠りにくいときがあるならば、
それは主観的な要素が含まれている可能性が高いです。
このように眠れない原因がある程度はっきりしたら、
対処の方針が立てられますね。
もし状況的な要素が大きいなら、
必要に応じて、
無理をしないことが大切です。
ストレスフルな状況が減れば、
気持ちも落ち着き、
眠れるようになることでしょう。
もし心理的な要因が大きいと
わかったとします。
その場合も、
ストレスフルな状況を減らすことは、
とても大切です。
なぜなら自分を追い込むような心理パターンがある場合、
無理に忙しくしてしまうことが、
多いからです。
加えて心理的なパターン自体にも、
働きかけていく必要があります。
ほとんどの場合、
自分に対しの厳しさがありますので、
そのことをまず、
自覚できるといいですね。
自分に対して厳しい人が、
「自分は自分に厳しい」と
わかっただけでもかなり違います。
例えば、自分で自分を殴っていることに気づかないと、
止めようという意識すらわかないですよね。
でも殴っていることがわかれば、
少なくても「やめよう」という
モチベーションは出てきます。
これがまず大切。
そして多くの場合、
「人に迷惑をかける」とか「不完全である」
ということに対し、
猛烈な恐怖を感じています。
この恐怖を自覚できると、
なおいいです。
多くの場合、
少しでもこの恐怖を感じそうになると、
感じなくさせるために、
猛烈に頑張る、
という習慣が染み付いているんですね。
ここにフォーカスし、
それほどの恐怖は感じなくても大丈夫なのだと、
感じられれば、
自分にプレッシャーをかけなくなりますし、
気分もおちついてきます。
自ずと眠れるようになります。
これらの対処法は、
細やかに進めていくことが大切です。
まずはその全体イメージを
お伝えすることで、
参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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