こんにちは、心理カウンセラーの高牟禮(たかむれ)です。
メンタルの調子が思わしくないとき
そのアプローチは複数あります。
ただ多くはひとつのアプローチに偏りがち。
そのアプローチは、
ある状況においては助けになるけれど、
別の状況では
逆効果になることも多々あるのです。
例えばカウンセリングで
「過去の辛い記憶に向き合わなければならない」
という思いでお越しになる方は多いですね。
過去の辛い記憶と向き合うのは、
克服するための、
ひとつのやり方であることは確かです。
ただいきなり
その流れでいくのがベストとは限りません。
別のアプローチの方が、
望ましいことも多いのです。
初回から過去の辛い記憶に向き合うアプローチが向いているのは、
すでにメンタルが
ある程度安定している方です。
日々の生活もままならないコンディションの時は、
いきなり過去の辛い記憶に向き合うことは、
かえってマイナスですね。
セッションで辛い思いをした挙句、
日常生活でますます辛くなるという
展開になりやすいです。
とはいえ過去の辛い記憶を
放置できないこともあります。
それは掘り下げるまでもなく、
日々甦ってきて苦しいとき。
そんな状態なら、なおさら過去の辛い記憶と
単に向き合うことは避けつつ、
対処する必要があります。
そんなとき一般的に用いられるのは、
安全、安心の提供。
あるいはリラクセーション技法。
こういった介入は、
とても大切です。
私独自の関わりとしては、
すでに甦っている過去の辛い記憶に対し、
ニュートラルな意識を保てるような
介入も併せて行います。
これは過去の辛い記憶へ
向き合うことではありません。
すでに過去の記憶は
出てきています。
過去の辛い記憶に対し、
冷静な自分を取り戻すアプローチを
進めていくんですね。
過去の辛い記憶により辛い気持ちが出てきても、
冷静な自分も同時に保てたら、
心の自然治癒力が高まり
楽になっていきます。
その具体的な方法を
お伝えするようにしています。
過去の辛い記憶に無理に向き合うことなく、
冷静な自分の力を取り戻し、
楽になっていくアプローチですね。
メンタルに負担を強いて調子が悪化する
方向にはいきません。
なぜなら過去の辛い記憶に
フォーカスしていないからです。
でも過去の辛い記憶に影響を与える。
より正確に言いますと、
過去の辛い記憶が甦っていても
ブレない心の部分を
積極的に作り出すことで、
マインドフルな状態に入れるように支援する。
この意識状態が
過去の辛い記憶に影響を与えていく。
このような
少し込み入った進め方が必要になってきます。
もし日々の生活で、
頻繁に過去の辛い記憶が甦ってこないなら、
過去の辛い記憶への対処を
最優先にする必要はありません。
異なるアプローチの方が
助けになります。
例えば生活習慣を見直すとか。
人間関係の具体的なストレス状況を
改善するとか。
そのアプローチは、
クライエントさんの状況によって
千差万別。
このように見ていくと、回復の道筋は
過去の辛い記憶に向き合うことだけが、
回復の道筋ではなく様々です。
このなかで一番向いているものから、
取り組んでいくのがお勧めです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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