カウンセラー、セラピスト向け情報

カウンセリングでの言葉の使い方は数多くあり奥が深いです

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カウンセリングを進めていく上で、
言葉をどう使っていくかは
とても大切な要素。
いろんな使い方があります。

例えば、クライエントさんの強みに焦点を当てる。
話している内容の理解を伝える。
思考や感情への気づきを促す。
クライエントさんの目的を明確にする。

本人も気づいていない
目的への気づきを促す。
思考を変化を促す。

心の中にある子どもの部分
(インナーチャイルド)にアクセスする。
信念を意識化させる、などなど。
まだまだたくさんありそうです。

こうやって並べてみると
いろんな使われ方があることに
改めて驚かされます。

こういった言葉の使い方に加え、
様々なカウンセリング技法が入ってきますから、
本当に複雑。

レベルアップに
時間がかかるのは無理もありません。
これらを適切に使いこなす能力は、
ある程度は経験値に比例する気がします。

ただ経験が多ければ、
必ず上達するものばかりではありません。
なぜならばカウンセリングで
どのように言葉を使うかを判断するには、
状況の把握が先だからです。

状況の把握ができていないと、
選んだ言葉がカウンセリングのなかで、プラスだったか、
それともマイナスだったかどうかもわかりません。

この状態でいたずらにカウンセリングの数だけこなしても、
レベルアップはなかなか進まないのです。

クライエントさんの言葉の内容からの、
状況把握。
クライエントさんの
言葉以外に伝わって来る部分からの状況把握。

状況を把握する能力は
経験値も大切ですが、
この瞬間の状態をキャッチする
感受性を高めることも大切です。

そして感受性は、
経験を重ねたから
上がるとは限らないのです。

自分自身が深まっていかないと現状維持、
もしくは感受性が劣化することも
あるでしょうね。

感受性が求められるのは、
クライエントさんの
感情的ムードをキャッチするとき。

ここを把握し言葉にするだけで、
クライエントさんとの
信頼関係はグンと深まります。

なぜなら「わかってもらえた」
という感覚が深いところで起きるから。

これも言葉のひとつの
使い方ですね。

この先に、
クライエントさんの言葉にならない思い、気持ちを、
セラピストが代弁する能力につながります。

このアプローチは、
非常にデリケートです。

ただやればいいというものでは
ありません。

やみくもに気持ちを代弁すると、
クライエントさんのカウンセラーへの依存度は、
どんどん上がっていきます。

子どものころに体験できなかった、
物分かりのいいお母さんを
提供することになるからです。

もちろんある程度は必要な
体験ではあります。
心の栄養になり、
慢性的な空虚感が薄らいでいくからです。

しかしこのような関わりだけだと、
カウンセラー以外の人間との
コミュニケーション能力は逆に落ちてしまいます。

いつも一を言えば十わかってもらえなら、
言葉にする必要を感じなくなります。

そして少しほのめかすだけで、
相手は全部わかってくれて当たり前と、
勘違いしてしまうのです。

するとカウンセリングを受ければ受けるほど、
日常生活で、「あの人はわかってくれない」と
苛立つことが増えてしまいます。

これは社会性の低下を
もたらします。

ただ、カウンセラーが一切、
クライエントさんの思いや気持ちを代弁することがないと、
それはそれで逆の極端です。
クライエントさんにとって辛すぎる体験は、
自分ではどう言葉にすればいいか
検討もつかず困っておられます。

そのためいつまでも辛い気持ちが、
自分の心の中でぐるぐる回り続けてしまうのです。
この気持ちは人から代弁されることで、
初めてほぐれることもあります。

大切なのは、
代弁するさじ加減ですね。
多すぎても少なすぎても、
クライエントさんは行き詰まります。
このさじ加減が言葉を使ったアプローチでも、
もっとも難度が高い部分ではないかと、
個人的には思っています。

 

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