カウンセラー、セラピスト向け情報

カウンセラーが現場で、強烈かつ場違いな感情に圧倒される時

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カウンセリングをやっていると、
カウンセラーにも
感情が起きてくることは多々あります。

それはその状況における
ある種必然的な感情もあれば、
場違いなものもあります。

このカウンセラーに起こる場違いな感情は
セッションに非常に大きな影響を与えます。

もし無自覚ならば悪い影響を。

自覚的になるなれば
とても有用な役に立つ情報として
活用できる可能性があるのです。

無自覚な場合は、マイナス感情はもちろん、
プラスの感情であっても悪影響につながります。

なぜならばカウンセリングは
クライアントさんの目的を後押しするために行うもの。

感情がプラスであれマイナスであれ、
それに飲まれている状態であれば
悪影響は避けられません。

例えばクライエントさんに必要以上に
プラスの感情持ったとします。

すると本当は直面させる必要がある局面でも、
それを怠ってしまうことも。

それはクライエントさんの変容にとって
明らかにマイナスです。

単に仲良くするだけになってしまい、
心地は良いけれど
何も変わらないカウンセリングが続いてしまうでしょうね。

逆に過剰なマイナス感情ならば、
言うまでもなくカウンセリングはうまく進みません。

しかしこのような
場違いかつ強烈な感情というのはなぜ起きるのでしょうか。

それは大きく分けて
2つあると言われています。

1つはカウンセラー自身の感じ方の癖。

いわゆる過剰反応と言うやつですね。

普段カウンセラーはカウンセリングの中で、
クライエントさんの過剰反応を特定し
和らげることを仕事にしてるかと思います。

しかし自分自身が
とらわれていることもあるのです。

この心の癖を完全になくすことは
できません。

昔はそのような状態を
目指す流派もありました。

しかし今日では、
非現実的とみなされることが多いです。

もしカウンセラーが完全に癖をなくすことを目指すならば、
それ自体、完璧癖という心の癖です。

それはクライエントさんに対しても
同じように接することになります。

しかも無自覚に。

カウンセリングはクライエントさんにとって、
非常に息苦しいものになりがちです。

このような心の姿勢はある種セラピストの、
心の未熟さの表れと言えるでしょうね。

カウンセラーは自分自身にもクライエントさんにも、
完全を求めない姿勢は大切です。

不完全を受容できるというのは、
カウンセリングにおいて有益なスタンスです。

もちろん全く野放しで良いと
いうわけでもありません。

少なくても自分の心の癖を知り、
それに振り回されないよう折り合いをつけつつ
カウンセリングを進められるように
なることは大切です。

カウンセリングにおいてカウンセラーの心の中に
場違いな感情が起きる2つ目の理由。

それはクライアントさんの中にある感情が、
カウンセラーの心の中に出てくることがあるのです。

逆転移とも呼ばれます。

これはカウンセリングにおいて
非常に有益な情報になりえます。

なぜならクライエントさんが気づいていない感情を、
こちらがリアルにキャッチしてるわけですから。

この情報をさじ加減を考えつつ、
クライエントさんに伝えていくと
心の統合が促されます。

ただ簡単ではないです。

この過剰反応が強烈で苦しいので、
最初のうちは直球で伝えてしまう失敗を犯しがち。

もともとクライアントさんにとって辛すぎる感情なので
直球で伝えていいわけがありません。

それはカウンセリングを
台無しにしてしまいます。

クライアントさんは
何のこと言われてるかさっぱりわからないでしょうね。

当然、ラポールも壊れてしまいます。

この過程をうまく進めるには、
地味ですが非常に高度なアプローチが必要とされます。

カウンセラー自身が感情に圧倒されつつも、
タイミングを見ながら少しずつクライアントさんに伝えることで、
心の統合を促していく。

体を張りつつ、でもデリケートに
カウンセリングを進めていくプロセスだからです。

そしてこれはクライアントにとっての
大きな苦痛を解消する上で、
心の統合を促す上で、
ある種避けられないプロセス。

難度は高いですが、時間をかけ
身に付けていく必要があります。

 

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