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カウンセリングで、クライエントさんが知らない技法を導入するときの注意点

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こんにちは、心理カウンセラーの高牟禮(たかむれ)です。

カウンセリングを進めていく過程は、
とても繊細なものです。
だからマニュアル的、機械的に手順を進めても、
現場でうまくいくことは、まずありません。
なぜなら何らかの手順を行う前に、
それ相応の、下準備が必要だからです。
カウンセリングで提供する技法を
クライエントさんが全く知らないのであれば、
その説明は必要です。

何も説明せずに入れる技法も、
あるとは思います。
それでも可能な限り、
説明はした方がいいと
私は思います。

なぜなら、クライエントさんにとって、
よくわからないことを
いきなりされるのは基本怖いもの。
きちんと説明があると、
安心しますし、
成果も上がりやすいです。

もちろん例外はあって、
カウンセラーにすごく期待をしていて、
「必ずいい結果が出る」と
最初から信じている方もいるでしょう。
この状態で技法に入り、
うまくいったとしても、
実は不健康な状態です。

なぜならクライエントさんにとってセラピストは、
ある種、神様のようなに存在に、
なっているからです。
この状態では、成果が出たとしても
クライエントさんの
自己肯定感は上がるどころか、
かえって下がることすらあるのです。
いい成果がでたことは出たけれど、
それはカウンセラーがすごいのであって、
自分の力ではないと思ってしまうのです。
この感覚でセッションを終えたとしたら、
何かあったときに、
「また助けてもらいたい」と
リピートにはなるでしょうね。

自信はなく、
依存心が非常に強い状態です。
カウンセラーはカウンセラーで、
全面的に信じ委ねてくれることは、
自己愛が満たされます。
そしてクライエントさんに頼られることに、
依存するようになるのです。

これは典型的な
共依存状態ですね。
そうなるとカウンセリングの恩恵が
最初のうちは、
クライエントさんにあったとしても、
やがて損なわれてしまいます。

もしカウンセリングの成果が出て、
カウンセラーを必要としない状態になると、
共依存に陥っているカウンセラーは、
クライエントさんの変化を、
素直に喜べません。

自分を頼らなくなることが、
内心面白くないので、
不機嫌になってしまうのです。
それを察したクライエントさんは無意識的に
「良くなってカウンセラーに頼らなくなるのは『いけないことだ』」と
思ってしまい、回復にブレーキをかけてしまうのです。
すると助けを必要とする状態に逆戻りし、
カウンセラーの機嫌もよくなる。

このように共依存は、
カウンセリングの機能不全に
陥ってしまい、
悪い意味で安定してしまうのです。

もしあの世や生まれ変わりがあるなら、
このようなカウンセラーは、
良くなることの障害になっているという意味で、
カルマを積みそうですね。

そのきっかけは、
カウンセリングの初めの段階で、
これから何を行うのか、
クライエントさんに説明することを
怠ったことです。

健康度の高いクライエントさんであれば、
その時点で警戒心を
カウンセラーに持ちます。
それはとてもいいこと。

なぜなら、
人を盲信しないという
常識を持ち合わせているから。
カウンセラーがクライエントさんを
盲信させてしまったら、
本当の意味での
助けにはなりません。

もちろん、
例外もあります。
相手を盲信する形でしか、
カウンセリングが続けられない方もおられます。
そのとき方便として、
全て委ねても大丈夫なカウンセラーを演じ
然るべき時に、
クライエントさんの自主性を促せるなら
素晴らしいです。

セラピストとして尊敬します。

 

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