現実感がない

離人感 感情や感覚がなく、現実感も感じられないのが辛いので改善したいです

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「離人感 感情や感覚がなく、現実感も感じられないのが辛いので改善したいです」上のプレーヤーで聞くことができます。
よろしければ音声を聞きながら、最後まで記事も読んでみてください。

 

こんにちは、心理カウンセラーの高牟禮(たかむれ)です。

カウンセリングをしていると、
現実感のなさを訴える方が
数多くいらっしゃいます。
その多くは慢性的なもので、
ずっと苦しんでおられるのです。

でも周りの人間になかなか理解してもらえず、
ラクにならないまま、
というケースが多いように思います。
この記事では
現実感のなさ(離人感とも言います)の原因と
ラクになるヒントをお伝えします。

離人感は本人にとって歯がゆい体験

現実感のなさを訴える方の多くは、
現実の世界が
作り物のように見えると
おっしゃいます。
例えば、プラスチックでできた
模型のような感じ。
そして自分と、
現実との間にも膜のような何かがあって、
直接触れ合えないもどかしい感覚。
この膜は透明のプラスティックのようであったり、
柔らかいジェルのようであったり。
その入れ物の中に
自分が封じ込められていて、
決して外に出ることができない。
それは本人にとってもどかしかったり、
歯がゆかったりするのです。

離人感には意味がある

離人感を訴える方にお話を伺っていくと、
波があることがわかります。
現実感のなさが弱まり、
リアル感が出てくるときもあれば、
まるで霧のなかにいるか、
夢を見ているような状態になることもあります。
そして離人感が強くなるときは、
大抵強いストレスがかかっています。

当然、辛い気持ちになるはずが、
不思議なくらいに
何も感じません。
これはある意味、
離人感によって苦痛を感じることから、
守られているのです。
つまり離人感は、
苦痛を和らげる、
心の麻酔のようなものですね。

離人感を不用意に解消するのはリスクがある

つまり離人感は心の苦痛から、
守る役割もあるので、
不用意に解消するわけにいきません。

もしそんなことをすれば、
本人にとって予想もつかないような
大きな苦痛に
襲われてしまう可能性が高いです。
そのような体験は、
心に大きなダメージを
与えてしまいます。

するとまた、離人感によって、
心に麻酔をかけざるを得なくなります。
おそらく以前より
現実感がなくなってしまうでしょうね。

とは言え、離人感自体、
本人にとっては
不愉快な体験です。
何とかしたい、
という思いをお持ちの方が
多いですね。

離人感のある人は、強い空虚感を伴っていることが多い

離人感があると
現実感がなくなるので、
そのもどかしさが辛いというのは、
すでに述べました。
そしてもう一つ、
空虚感が伴っていることも
大きいのです。
自分で自分がわからない、
という感覚ですね。
あるいは自分の内側が、
空っぽで何もないという
感覚もあります。

自分という存在が
とてもはかなく感じられます。
生きているはずだけど、
その実感はまるでない。
身体があるにはあるけれど、
存在自体幽霊みたいな感じ。
だからいつ消えてしまっても
おかしくない存在。
そんな感覚に
陥りやすいんですね。

またこの空虚感は、
言葉だけ聞くと、
静かな印象を受けます。
でも本人の感覚的には、
どこか不穏な感じを
いつもどこかで感じているのです。

心の奥底に慢性的にある
かすかなイライラ。
不全感と行っていいかもしれません。
そして一歩間違うと、
このイライラが、
猛烈な怒りとなって炸裂しそうな危うさ。
全てのものを
破壊するほどの激しさ。
これらをどこかで感じながら、
どんよりした
モヤモヤが延々と続くのです。

このように離人感は、
決しておだやかで平和なものでは
ありません。

他の人からは、
単にぼんやりしているようにしか
見えなくても、
奥に激しいものを秘めていて、
それが一気に表面化することもあります。

それは周りの人間からすると
唐突ですし、
そのギャップの激しさに、
びっくり仰天するほどのものです。

離人感を減らし元気になるには

離人感の背後には、
強い苦痛、激しい感情が潜んでいますので、
いきなり減らすことはできません。
まず減りませんし、
減らせたとしても、
潜んでいた強い苦痛、激しい感情が溢れ出してきて、
収拾がつかなくなるだけです。

心の器を再構築する

まずはそのようなリスクを減らすため、
心の器作りが必要です。
丈夫な器があれば、
その中に強い苦痛や激しい感情を
収容できます。
つまり離人感という
心の麻酔を必要としなくなるのです。

逆言えば、
離人感が強いということは、
心の中に
器が構築されていないということ。

するとどんなにいい経験をしても、
心の中に定着させることは、
できません。
流れ去ってしまうのです。
心の中が空っぽで
空虚感しか感じられなくなるのも、
無理はありません。

しかし、心の器ができてくれば、
違ってきます。
ある心と体に働きかけるあるアプローチで、
それは可能です。

体を鍛えたり、物理的に安全を確保し、
心が安心するのを味わい浮かしたり。

このような作業を重ねていると
心の器ができ、いい体験を
心の中に保てるようになります。

器によっていい体験を、
心の中に積み重ねることが、
できるのです。
これは空虚感から、
充実感にシフトさせるためにも、
不可欠な要素です。

心の器によって離人感が減ると、苦痛も戻ってくる

心の器ができると、
まずは苦痛や感情を、
収容できるので離人感が減っていきます。
現実感が戻ってくるのです。

ただそれは、
すぐに喜びや充実感を
感じられるわけではありません。
むしろ離人感が減っていくに従い、
自分の中にある、
苦痛やマイナス感情に
気づくようになるのです。

ですから心の器作りを進めていくと、
かえってコンディションが悪くなったように、
感じる方も少なくありませんし、
ある意味そうです。

しかし、心の体質改善は、
進んでいるのです。
要は苦痛を感じても、
耐えられるような心の強さが、
備わってきたと言えるでしょう。

当然、ストレス耐性は上がります。
離人感が強い状態のとき、
外からストレスがかかると
ますます離人感が増えます。
そのため何もできなくなって
しまいます。

しかし心の器ができてくると、
苦痛を感じつつも、
外のストレスに対処できるようになります。
それだけ心に余裕が
出てくるんですね。

蘇った苦痛や感情は言葉にしていくことで減っていく

そして心の中の苦痛や感情を、
自分で減らすことも
できるようになっていきます。
それは言語化することによって。

それは苦痛を単に吐き出す、
いわゆるカタルシスとは
違います。

もし辛さを大声で発散しているなら、
それは言語化ではなく、
単なるカタルシス。
一時的にラクになったとしても、
すぐに戻ってきます。
本当の意味で、
苦痛が解消されたわけではないのです。
大切なのは苦痛や感情を
言葉で描写する、
その精度を高めていくことです。

例えば怒りという
感情があったとします。
この怒りを大声で、
「ばかやろー」とか、
「許せない」と叫ぶのは、
単なるカタルシス。

この怒りを、
「マグマが煮えたぎっている感じ」とか、
「高圧電流の火花が飛び散る感じ」
といった言葉にするのが描写。
その精度が高まれば高まるほど、
腑に落ちた感があり、
気持ちが和らいでくる。
これは言葉で描写することで、
荒々しい感情の塊を噛み砕き、
咀嚼していく行為。

空虚感から充実感へ

これは心理的には、
切り離していた怒りの感情を
自分に統合していく作業ですね。
現実感のなさや空虚感、虚しいといった感覚は、
本来は自分の一部である感情を、
苦痛が大きすぎるため、
切り離すことで生まれてきたもの。
これらの感情を安全な形で、
自分に戻していくと、
空っぽだった心に中身が
感じられるようになるのです。

しかも、自分にとってプラスのものとして、
活用できるようになります。
例えば怒りが統合されると、
意欲、バイタリティーといった
建設的な好ましいものに変わっていきます。

まとめ

離人感やそれに伴う空虚感は、
まずは心の器作りが大切です。
器を作ることで、
離人感の原因となった、
苦痛やマイナス感情を感じても、
大丈夫な自分になっていきます。

次のステップとしては、
これらの感覚を、
言葉にすることで咀嚼し、
自分自身の滋養にすること。
一見ネガティブだったものが、
自分自身が使いこなせる、
武器に変わっていくのです。

 

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