心の傷

空虚感・虚無感が消えないことで慢性化する理由と解消法

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「空虚感・虚無感がなかなか消えず慢性的になりやすい その理由と解消法」上のプレーヤーで聞くこともできます。
よろしければ音声を聞きながら、最後まで記事を読んでみてください。

こんにちは、心理カウンセラーの高牟禮(たかむれ)です。

日々のカウンセリングで、
空虚感や、虚無感を訴えるクライエントさんは、
かなりいらっしゃいます。
物心がついたころから、
空虚感、虚無感がずっとあり、
ずっと辛かった。

いろいろ充実したり楽しかったことがあったけれど
ふと気がつくと空虚感、虚無感が出てくる。
一時的に薄れることがあるけれど、
なくなったわけではなく、
紛れているだけ。

この慢性的な不快感を
何とかしたいと切実に思う方も、
おられることでしょう。
この空虚感、虚無感の原因と、
解消法のヒントをお伝えします。

空虚感、虚無感とは

まずこの空虚感、虚無感とは、
一体何なのでしょうか?
ある種捉えどころがなく曖昧で
言葉にしづらい感覚ですよね。
でもそれは取るに足りないものでは、
決してありません。

この「自分はからっぽ」
「自分には中身がない」という感覚は
心を圧迫し、占領し、
生きていても仕方がないと
思いつめてしまうほどの辛さを伴います。

積極的に死にたいとまではいかなくても、
「存在として消えたい」という
揺るがない感覚ですね。
この空虚感、虚無感が進むと、
自分の心が鈍くなり、
麻痺してしまうこともあります。
麻酔がかかったような感覚です。

空虚感、虚無感があると活動的になることも多い

空虚感・虚無感があると、
以外に思われるかもしれませんが、
活動性がアップすることも多いです。

例えば友人との交友関係を
活発にしたり、趣味に没頭したり。
これらの活動を積極的に行うと、
確かに空虚感・虚無感が軽くなります。
ただ、長続きしないのです。

しばらくすると、
空虚感、虚無感が戻ってきて
いたちごっこの
ようになります。

空虚感・虚無感が出てくるたびに
やっきになって活動性を高める。
でもしばらくするとまた戻ってくるので、
やがて活動性を落とすのが怖くなり、
ずっと何かをやらずには
いられなくなったりします。

でもそれは、
空虚感・虚無感を解消し、
心を満たしてはくれません。
表面的にはどれだけ充実し、
楽しい気分になっても、
このいい感じは心の奥の満たされなさには、
届かないまま。

このカユイところへの
手の届かなさを、どこかで感じています。
すると「何をやっても意味がないんだ」という思いになり、
それがまた空虚感、虚無感を深めてしまうのです。

そのため辛くていたたまれなくなり、
より激しい刺激を求める人もいます。

カラオケやクラブに行って、
長時間ストレスを発散する。
あり得ないほど高い目標に向かって、
猛烈に努力する。
過食、拒食、リストカットという
破壊的な行為になることもあります。

そしてこれらの激しい行為をもってしても、
一時的に解消することしかできないのです。

空虚感、虚無感の原因

このような生きづらさをもたらす、
空虚感、虚無感の原因は何なのでしょうか?

自分の感じていることがわからない

空虚感、虚無感を感じる方の多くは、
自分が感じている気持ちが、
わからなくなっています。
例えば、何か嫌なことを言われたはずなのに、
そのときは何とも思わない。
本人的には「何も感じない」
という感覚ですね。
でも本当に何も感じていないわけではなく、
後でそのことを不意に思い出し、
猛烈に怒りが湧いてきたりするのです。

そのあまりの激しさは、
当事者に文句を言わずにはいられほどのものですが、
何ヶ月も、ときには何年も前のことなので、
言うに言えず悶々となるのです。

その思いが落ち着いたとしても、
解消されたわけではありません。
心の奥に引っ込んだだけで
その不穏な感じは残っていたりします。
このように空虚感、虚無感が、
自分の実感と繋がれないことで
起きているケースがあります。

自分の原点との接触が切れている

日常生活で感じている感覚の奥には、
自分の原点とも言える体験が、
記憶として残っています。

子どものころに、
理由なく楽しめたこと。
我を忘れて、
没頭できたこと。
充実感を得られたこと。
このような経験をベースに、
生きる方向性が定まってくると、
自分らしさを失うことはありません。

不安があったとしても、
自分が進む方向に確信が持てます。
またなかなか
うまくいかったとしても、
モチベーションが枯渇することはありません。

本質的に、
自分が好きなことを
行なっているからです。

しかし、このような体験と繋がっていないと、
人生をどう生きたらいいか、
まるで検討もつかなくなり、
途方に暮れてしまうことになるのです。
やっていることにモチベーションがわかないので、
何がしたいか自分でもわからないまま、
やむを得ず生きている状態に陥ってしまうのです。

子どものころ、気持ちをわかってもらった経験が希薄

これは上記2つの状態に
陥る原因のひとつです。
人は自分の気持ちがわかるようになるのは、
まずは他人に
わかってもらう必要があるのです。
わかってもらう経験を重ねることで、
「気持ちがわかる」という
心の機能を獲得していくのです。
でもあまりわかってもらう体験が乏しいと、
自分の感じていることがわからない、
という状態のまま大人になってしまいます。

大きな心の傷

大きな心の傷があるとその苦痛を
思い出さないように
心の一部を切り離してしまいます。
自分の心が
さらにダメージを負わないようにするためです
すると感情自体も
感じられなくなることが多いのです。
心自体に麻酔がかかってるような状態ですね。
なんとなくぼんやりして
曖昧な気分がずっと続いてしまいます。

この心の傷も、
単発の辛い出来事のこともあれば、
記憶にも残らないほどの一見ささいな言動に、
長年傷つけられたという、
複雑な心の傷の場合があります。

空虚感・虚無感を解消する

ここまで読んでいただくと、
空虚感・虚無感の原因は複雑で、
そんなに簡単な話ではないことは
ご理解いただけたと思います。
強いイライラ、怒り、不安よりも、
解消に時間や手間暇が必要なこともあるのです。

自分の感じていることを言葉にしていく

自分の感じていることを言葉にできると、
とてもすっきりします。

それは、
単に感情を発散した、
というのとは別物。

腑に落ちることで、
自分が定まっていく感覚。

自分らしさを
取り戻すといいますか。

これは単に辛さが楽になるのとは、
次元が違います。

より深い安らぎと、
心の安定感があります。

迷いが減り、
自分がどうしたいのかが、
くっきりとしてくる。

さらに実際の行動と
噛み合ってくることで、
幸福感がやってくるんですね。

深い思いの言語化は、
その種まきの作業ですね。

充実感、幸福感につながる
大事な心理的作業です。

自分の感じていることを専門家に言葉にしてもらう

ただ、あまりにも
自分の思いや感情と切り離されていると、
自分で言葉にしていくことは難しいです。
カウンセラーや専門家に
察してもらい言葉にしてもらうところから、
始めた方もあります。
心の奥がほぐれ、
空虚感、虚無感も解消していきます。
子どものころに
わかってもらえなかった心の部分が修復される、
育て直しの効果もあります。

ただ全て他人に言葉にしてもらうと、
自分で言葉にする力が育たないことがあります。
両方のバランスを取りつつ、
進めていくことが大切です。

心の傷の解消

心にダメージを負う心の傷は、
大別すると先ほどもお伝えしたように、
一回の出来事で起きる心の傷と、
複数の出来事の蓄積で起きる複雑な心の傷があります。
いずれにしても、
必要に応じて心の専門家のサポートを受けながら、
解消していくのが望ましいです。

 

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