こんにちは、心理カウンセラーの高牟禮(たかむれ)です。
心が苦しい時、辛い時は
誰でもあるものです。
そんなとき楽になる対処法があると、
助かりますよね。
ただ手順が複雑なものだと、
結局使いこなせない事が多いです。
そこで今回は、シンプルな言葉を使った対処法を、
お伝えしていきます。
ただ、自分に対して、
短い言葉を言うだけで、
心の苦しさや辛さが、
楽になっていくというものです。
Contents
言葉には気持ちを変えるパワーがある
心が苦しい時、辛い時に、自分が楽になる言葉があります。
言葉はとても、
パワーのあるもの。
自分の気持ちを楽にすることができます。
ただ、使い方に、
工夫は必要です。
例えば、やみくもにポジティブな言葉を言えば、
どんどん良くなるわけではありません。
苦しくて落ち込んでいるときに、
前向きな言葉は、
ますます辛くなってしまうこともあるのです。
例えば、「うつの人を励ましてはいけない」というのは
よく知られている事実です。
言葉を使って心を楽にするには、
そのコツを知ることが大切です。
「弱め言葉」を使って心を楽にする
非常に簡単だけれど、
効果の高い方法を
まずお伝えしますね。
例えば、「もう最悪だ」と
絶望的になっていたとします。
この状態だと、少しでも前向きな言葉を聞くと
拒絶反応が起き、
苦しくなってしまうものです。
かといって「最悪だね」と同意したら、
ますます辛い状態から抜け出せなくなってしまいます。
そんなとき役に立つ言葉があるのです。
それは「今のところ」
という言葉です。
これは「最悪」という思いを否定せず、
ある意味肯定しています。
しかし、ずっと続くわけではないという意味が、
暗に伝わります。
確かに今は最悪かもしれないけれど、
いずれ変わっていくという
感覚になれるんですね。
今の状態に共感しつつ、
希望を感じさせる言葉。
それが「今のところは」です。
もし「もう最悪だ」と思い辛くなったときは、
すかさず「今のところは」という言葉を、
その後に付け加えてみましょう。
「もう最悪だ。今のところは」と
いった感じで。
これだけでも、
ズーンとした重苦しさが、
フワッと軽くなるのが感じられることでしょう。
苦しさから距離を取る言葉で楽になる
また別の方法として、
言葉の力でつらい状態から距離を取る方法があります。
それは、例えば「最悪だ」と
思ったときにすかさず
「と思っている」という言葉を付け加えるのです。
とても苦しいときは、
今が最悪の状況なのは、
「紛れもない真実」とみなしているのです。
しかし、「と思っている」という
言葉を付け加えると、
今の状況や心理状態が最悪というのは、
真実かもしれないし、。
そうではないかもしれない
いずれにしても、
「最悪」と思っているのは確か
というニュアンスになります。
すると心理的に、
「最悪」と思われる状況や心理状態と、
そう思っている自分の間に、
距離ができます。
非常に接近していたとしても、
スキマができるだけで、
違ってきます。
状況と観察している自分の
区別ができるからです。
状況や心理状態が最悪だったとしても、
自分自身が最悪ではという感覚ですね。
これだけでも少し、
自分の心に余裕が戻ってくるんですね。
一番つらいのは、
自分自身=最悪
という感覚になっていること。
それが「と思っている」という言葉を使うことで、
「自分自身≠最悪」に変わることで、
辛さを軽減することができるのです。
「と思っている」以外の言葉もあります。
「と感じている」
「と見なしている」
といった言葉ですね。
どの言葉が一番楽になるか、
いろいろ試してみましょう。
心理的な圧迫感を減らし楽になる
心が辛くなったり苦しくなる要因として
自分で自分にプレッシャーをかけることで、
強い圧迫感に苛まれているケースも多いです。
失敗のプレッシャーを減らし楽になる
失敗のプレッシャーが強い人は当然、
「失敗してはいけない」と思いつめていることがほとんどです。
もちろん、失敗はないに、
こしたことはありません。
ただ「失敗してはいけない」と強く思うことは、
失敗を減らすことにはつながらないのです。
むしろこのプレッシャーで、
失敗は増えてしまうことが多いです。
ここを緩めるには、
「失敗してもいい」
という言葉が助けになります。
でも「絶対失敗したくない」方にとっては、
言いたくない言葉かもしれません。
安心していただきたいのは、
この言葉によって、
失敗が増えることはない、
ということです。
むしろ「失敗してもいい」と言うと、
自分で自分にかけていたプレッシャーが減り、
リラックスしやすくなります。
何事もリラックスして取り組むほうが、
うまくいくものです。
焦る気持ちを和らげ楽になる
本当は焦りたくないのに、
どうしても止められず、
気が休まることはないと、
辛いですよね。
この焦りも、
言葉の力で楽にすることができるのです。
焦りの気持ちは、
「このままではまずい」という思いが
強く関係しています。
そして自分=まずい
と心理的になっていることが多いのです。
そんなとき楽にする方法のひとつは、
「まずいことになってもいいじゃん」
という言葉です。
さきほどと同じで、
まずいことにならずに済むなら
それにこしたことはありません。
しかし、「このままではまずい」と思いつめていると、
逆に力を発揮できなくなってしまいます。
そんなときは、開き直れると
リラックスし、
むしろプラスに働きます。
それを助ける言葉が、
「まずいことになってもいいじゃん」です。
この言葉を言うと、
不思議なくらい焦りの気持ちが
楽になっていきます。
また動けないまま焦っている場合は、
この「まずいことになってもいいじゃん」という言葉を言うと
いい意味で危機感が高まり
動けるようになることが多いですね。
そして動けば何らかの前進が見られるので、
焦りもなくなり、
すっきりとした気分になっていきます。
気になることで多すぎて、頭がパンパンになったとき、棚上げすると楽になる
気になることがどんどん出てきて、
圧倒されることってありますよね。
気になることが多すぎるので、
頭のキャパシティをオーバーしてしまい、
パンパンになってしまいます。
こうなると、
解決策は全く浮かばなくなりますね。
頭が麻痺したまま、
時間だけが過ぎていく状態になりがちです。
そんなときは気になることを、
棚上げすることが助けになります。
自分に言う言葉としては、
「何も考えられないから、とりあえず全部保留」
「頭回らないから、まずは棚上げする」
といったものがあります。
気になることは、
放置しようとしても、
うまくいかないものです。
何もしないわけには
いかないと思ってしまうからです。
しかし気になることを、
一時的に保留、もしくは棚上げにすることは、
抵抗感が出にくいです。
しかも、その理由として、
何も考えられない、言うので
やむを得ないと諦めがつくのです。
すると重圧が減り、
ほっとした気分が出てきます。
すると気になることを、
俯瞰して眺められるようになるので、
気になることの重要度に
違いがあることがわかってきます。
加えて急ぐ必要があるのかどうかも、
見極めがつきます。
すると何から取り組めばいいか、
といった優先順位を決めることが
できるようになるのです。
そして最優先のもののみ着手し、
残りのものは、引き続き保留する。
そのことで集中力も
アップします。
すると徐々に目処もついてくるので、
さらに心に余裕が戻ってくる、
という好循環になっていきます。
このように、心が苦しい時、辛い時も、
言葉のパワーを使うことで、
気分や行動を変え、
自分を楽にすることができるのです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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