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悲しみは抑えたりコントロールするのではなく、感じきること。
悲しみが続くと辛いですよね。
落ち込みも強くなり
気力が上がらなくなります。
この落ち込みと悲しみは、
もししっかりと感じきることができたら
その後楽になり抜け出せるものです。
ただそれが難しいんですね。
悲しみが出てくると押さえつけ
コントロールしたくなるものです。
しかしこれは逆効果。
一時的には感じなくなるかもしれませんが
またすぐ戻ってきます。
そして押さえつけ
コントロールしようとしたり。
いたちごっこになってしまうんですね。
このように悲しみを感じることを避け続けると、
むしろずっと尾を引くことになってしまいます。
無理に手放すと戻ってくる理由
また無理に手放そうとしても
やはり悲しみは戻ってきてしまいます。
なぜならまだ悲しみというのは
自分にとって大切な何かを失った
未練と関係してるからです。
要は簡単に諦めきれないということですね。
例えば、自分にとって
大切な人と死別したとします。
その人と二度と会えないことを
そんなに簡単にで払ってるはずはないですよね。
無理に振り払うとしても
戻ってくるだけです。
それは抑えたり、
コントロールしようすることも、
同じ結果を招くだけ。
むしろ、しっかり泣いたり
悲しみに浸った方がいいのですね。
その方が悲しみから抜け出すまでの
期間が短くなるからです。
受け入れる段階がある
ただ大切な誰か、あるいは何かを失った時
すぐに受け入れることは、
とても難しいこと。
最終的に悲しみを受け入れ
楽になるまでには、
いくつかの段階があるのです。
それらを理解し、
悲しみからの回復イメージを持つことは、
助けになります。
パニック
最初のうちはそのあまりの辛さに
パニックになってしまうことが多いです。
悲しみがが大きすぎるので
圧倒され混乱します。
我を忘れてしまう状態ですね。
その苦痛のため
意識がぼーっとしてしまうこともあります。
心が麻酔にかかったような
状態になるんですね。
怒り
このような混乱状態、
茫然自失状態が落ち着いてきても、
まだ大きすぎる悲しみを
受け止めることは難しいです。
そのため激しい怒りを誰か、
あるいは何かに向けざるを得ない。
そんな心理状態に
陥りやすいです。
この怒りが激しければ激しいほど
その奥には
大きな悲しみがあるのです。
ただ悲しみに意識を向けることは、
まだ時期尚早ですね。
それに耐えられないからこそ
怒りになってしまう。
そのことをどこかで
分かっていられるといいですね。
落ち込みや無気力
そして大切な誰か、あるいは何かを失った悲しみを
感じられるようになってくると
落ち込みや無気力が出てきます。
当然の反応ですね。
大切なものを失って
落胆が起きるのは自然なことです。
この時期は悲しいし、
落ち込みや無気力でいっぱい。
怒りに満ちた時期よりも、
より辛さが増します。
そのためこれらの気持ちから抜け出そうと
無理に前向きになろうとする人も
出てきます。
勢いで悲しみを吹き飛ばしたくなるんですね。
でもそれは悲しみを
むしろ長引かせます。
大切なことは悲しみや落ち込み、無気力を
しっかり感じきることで、
藻の作業とも呼ばれています。
とてもネガティブな状態で
あることは確かです。
しかしそれは無意味なものではなくて
自分の中にある悲しみを
熟成発酵させる大切な行為なのです。
そして怒りから
悲しみ、無気力、落ち込みへは、
一直線で進むことはありません。
悲しみは無気力が続いたと思ったら
また怒りが出てきたり。
いろんな感情が混じり合って
いる時期もあります。
このような行きつ戻りつを続けながら
少しずつ悲しみや落胆に留まれるように
なっていくのです。
この過程を、
じっくり味わっていくことをお勧めします。
開放
この喪の作業が深まっていくと
やがて心や体の重苦しさが減っていき
楽になっていきます。
気分が底上げされ
やる気や好奇心も
徐々に戻ってくるのです。
喪失に伴う心の傷も癒え、
本来の自分自身を取り戻したからです。
ここまでの過程は
短期間に進むものではありません。
ゆっくりじっくり
取り組んでいく姿勢が大切です。
悲しみを長引く原因は恨み、罪悪感
恨みを開放する
恨みという感情は
誰かあるいは何かに対しての怒りが
慢性化している状態です。
「絶対許せない」という思いに
取り憑かれていると言っても過言ではありません。
この恨みを和らげるのは
簡単なことではありません。
それだけ耐え難いほどの
傷つきがあるからです。
ですから恨みにフォーカスし、
いる緩めようとしても、
テコでも動きません。
恨みを緩めるには
その奥にある傷つきに
フォーカスすることです。
例えば次のような言葉を、
自分にかけてあげるのもいいでしょう。
「絶対許せないという気持ちになるのは、無理もないよね」
「なぜならば、それだけ深く深く傷ついているから」
「こんなにも傷つけた相手を、許すなんてありえないよね」
このような取り組みをしていくと
少しずつではありますが
心が緩やかになっていくものです。
罪悪感を開放する
そしてもう一つ、
悲しみが長引く原因は
過剰な罪悪感です。
大切な誰か、あるいは何かを失うと
根拠なく自分を責めてしまいがちです。
「自分に落ち度があるからこのようなことになってしまった」
「◯◯さえできれば、大丈夫だったのに」
といった感じで。
この罪悪感というのは
怒りの矛先を他人ではなく
自分自身に向けてしまうこと。
過剰な罪悪感は
自分を傷つけますます辛い状態に
陥らせてしまいます。
この罪悪感で、
激しく自分を責め立ててしまうのは、
心を破壊する行為であり、
百害あって一利なしです。
悲しみの熟成発酵どころでは
ありません。
このような罪悪感は、
根拠のないものであることを
知っておくのは助けになります。
どうしても悲しみが消えないとき
ここまでの知識を前提に
悲しみと向き合っていっても、
なかなか楽にならないことがあります。
そんな時は悲しみを
嫌っている可能性が高いです。
そんな時は形だけでもいいので
悲しみの存在を認める
言葉を言ってみるのがお勧めです。
今感じている悲しみに対して
言葉をかけてあげる感じで。
「今から悲しみがあることを、ちゃんと分かっているよ」
「悲しんでもいいんだよ」
こういった言葉をかけてあげると、
悲しみの存在を、
受容しやすくなります。
すると哀しみの熟成発酵が
進みやすいのです。
否定すればするほど長引き、
受容すればするほど
解放されやすくなります。
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