感情のコントロール

感情のコントロールが難しい理由と対処法のポイント

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こんにちは、心理カウンセラーの高牟禮(たかむれ)です。

感情に振り回され、
思い通りにならない状態は、
つらいですよね。
コントロールできるようになりたいと
思っておられる方は多いことと思います。

しかし感情は
コントロールしようとすればするほど、
うまくいかないものなのです。

感情をコントロールするために、
本を何冊も買い、
試みた方も多いことでしょう。

でも

「全然楽にならなかった」

「かえってイライラした」

「少し効果を感じたが、大きなストレスには効かない」

といった感情を聞くことが多いですね。

感情をコントロールするには、
コツをつかむ必要があるのです。
それらをご紹介します。

感情に対する態度を変えるとコントロールできるようになる

それは本に買いてあるテクニックが問題というより、
「感情をコントロールしよう」
という思いそのものが、
マイナスに働いているからです。

感情の扱いにはコツがあるのです。
それは感情を
どうこうしようと思わないことです。

コントロールしようとすることは、
つきつめると、
感情を否定していることになります。

感情があっても、
どうこうしようとしない態度は
受容することです。

この態度が保てると、
大抵楽になっていきます。

でも感情に対して受容的、肯定的な思いになることに、
難しさを感じる方は多いです。

ここをどうするか?
ですね。

感情に対しての否定性を減らすとラクにコントロールできる

ポイントはこの感情に対しての
否定性をどうするかです。

感情に対しての否定性が減ってくれば、
受容的、肯定的になります。

でも感情をただ受け入れようとしても、
やせ我慢になりやすい。

頭で「受け入れよう」と思っても、
本音としては感情を「なくしたい」。

この二つがぶつかり合って、
かえって苦しくなることすらあります。
ではどうすればいいのでしょうか?

今ここに意識を向けると感情への否定性が和らぎ、振り回されることもなくなる

それは「今ここ」に意識を
向けることです。

「感情をコントロールしたい」という思いでいるときは、
「今ここ」にいません。

感情をコントロールした後の、
「未来」に意識が向いています。

ある種先走っているわけですね。

でもネガティブな「感情」を
ただ見つめることは難しい。

「これは悪いもの」という
レッテルをつい張ってしまう。

すると自動的に、
「なくそう」という意識になり、
「今ここ」にいられなくなる。

そのため伝統的な瞑想法では、
「呼吸」に意識を向ける方法を使うことが多いです。

確かに効果的なことも
あります。

呼吸に意識を向けているうちに、
「感情」のことはどうでもよくなる。

「なくしたい」という
執着がなくなる。

そしていつのまにか
辛い感情も楽になっている。

そんな経験をされた方も
いらっしゃることでしょう。

伝統的な「今ここ」に止まり執着をなくす方法は現代人には難しい

ただ強い感情に対しては、
「難しい」と感じる方が多いですね。

呼吸に意識を向けようにも、
感情が強すぎて気が散る。

そして「なくしたい」という
思いにとらわれてしまう。

それは無理もないことです。

もともと伝統的な瞑想法が生まれた時代は、
今ほど強いストレスは
想定されていなかったからです。

現代は、当時とは比較にならないほど、
便利になっています。

しかし、その便利さと裏腹に、
ストレスがかかりやすい
環境になったのです。

例えばパソコン、スマホなどの
コミュニケーションツールもそうですし、
車、電車といった交通機関。

便利になったけれど、
これらのストレスに
悩む方も少なくありません。

人間関係も複雑になりました。

伝統的な瞑想法が生み出された時代には、
なかったストレスが
負担になっているのです。

だから新しい、
現代にあったアプローチが必要と
私は考えています。

カウンセラーという仕事は、
日々ストレスに苛まれている人たちを
サポートする仕事です。

今の生活を送っている人たちが
「今ここ」に止まるには何が必要か。

日々試行錯誤を
繰り返しました。

強い刺激を作り出すと、現代人も「今ここ」にとどまりやすくなる

そしてわかってきたことは、
呼吸は刺激として、
弱すぎるということです。

もっと強い刺激が必要なのです。

強い感情に埋もれてしまわない、
身体の感覚を作り出すことです。

するとその感覚に集中しやすくなり、
「今ここ」とどまれるようになります。

感情に対するネガティブな思いも、
薄れていきます。

当然、感情は落ち着き、
楽になっていきます。

そんな方法が
確立していきました。

おかげでカウンセリングの現場では、
クライエントさんの満足度は、
グンとあがりました。

この方法を書いた私の本を読んだ方々からも、

「こんな本を待っていた」

「『自分の感情をコントロールできる』という自己効力感があがった」

「繊細な感覚は苦手だったが効果を感じられた」

「お客様に教えているが『やり方が簡単』と好評です」

といった感想をいただいています。

カウンセリングの現場で培ったものが、
広がっていく手応えを感じています。

 

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