こんにちは、心理カウンセラーの高牟禮(たかむれ)です。
カウンセリングの中で、
「好きだったことが、楽しくなくなった」という
話を伺うことがあります。
ご本人は困惑されていて、
「どうしてしまったのだろう」と
心配される方も多いです。
いろいろお話や状況を伺っていくと、
2種類の原因があることが、
わかってきました。
今回は、好きだったことが楽しめなくなる2種類の原因と、
その対処法についてお伝えします。
好きだったことが楽しくなくなった理由
メンタルのコンディションが低下
考えられる原因の1つ目は、
コンディション低下です。
例えば、メンタルの調子が悪くなってくると、
料理が美味しいと感じるだけでなく、
味そのものが感じられなくなることも多いです。
感覚が
鈍っている状態です。
あるいは好きだった音楽のはずなのに、
耳障りな感じがして、
聞けなくなることもあります。
コンディションが落ちてくると、
楽しむ余裕がなくなり、
音という刺激自体が辛く感じてしまうんですね。
読書ができなくなる人もいます。
これも音楽と同じで、
活字という刺激自体が辛く
受けつけなくなったりします。
メンタルのコンディションが落ちることで、
心の余裕がなくなり、
刺激自体が負担になることで楽しめなくなるのです。
そんなときは、
心のコンディションの回復に、
フォーカスする必要があります。
その際大事なのは、
楽しめなくなったことを責めたり嘆かないこと。
まずは調子が悪い自分を
いたわる気持ちが大切です。
加えて無理をしないこと。
しなくても大丈夫なことは、
思い切って止めてしまうこと。
それだけで負担が減り、
メンタルの調子も戻りやすくなります。
心の成長、変容に伴う、興味・関心の変化
ただ興味関心の低下は、
その全てがコンディションの低下が原因ではありません。
コンディションが良くても、
前のように楽しめなくなることもあるのです。
でもそれはネガティブなことではありません。
心が成長、変容したことで、
好みが変わっただけだからです。
今までの楽しめていたことに興味が持てなくなったのは、
新しい自分にグレードアップした
証のようなものです。
そして自分にとっても思いもかけないことが、
楽しめるようになったりします。
カウンセリングが深まると、
このような現象が起きてくることが多いですね。
これを食事に例えるなら、
今までは甘いとか辛いとか、
とにかく味の濃いものに目がなかったのに、
その刺激が心地よく感じられなくなったのに
似ています。
そして今まではピンとこなかった、
微妙な味わいの料理の良さがわかり、
楽しめるようになったりするのです。
もし、今まで楽しかったことが楽しめなくなり、
別のものが好きになっていたら、
心の成長や変容が起きている可能性が高いです。
最初は戸惑いがあるかもしれませんが、
新しい自分に変われたことを喜べるといいでしょう。
心の成長、変容の前に不調になることがある
ただ心の成長、変容の初期段階で、
メンタルの調子が落ちることがあります。
新しいビルを建てる前に、
一旦古いビルを解体する必要があるのと同じで、
古い自分が弱っていく過程で、
ある種の不調があるからです。
その場合は心の余裕のなさから、
今まで楽しかったことが楽しめなくなる。
そして不調を抜け出し、
心が成長、変容してくると、
今までとは違ったものに興味が出てくるし、
楽しさを感じるようになる。
このように好きだったことが楽しめなくなる現象には、
いろんな背景があるのです。
それを理解した上で、
必要に応じて適切な対応を取ることが大切です。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
関連記事
人が怖くて仕事も辛くなり休職 職場復帰しても同じことになりそうで不安
ストレス耐性、レジリエンスを高め、リラックスしつつ仕事ができる方法
パワハラを受けた心の傷が癒えず、働けない状態を克服する
メルマガのご登録いただくと、心が楽になるヒントが定期的にメールで届きます。
とらわれを解放し、自由な心になるメルマガ(無料)
https://resast.jp/subscribe/1935
この記事へのコメントはありません。