インナーチャイルドワーク

インナーチャイルドワークをカウンセリングで適切に進めるためのポイントを解説しました

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こんにちは、心理カウンセラーの高牟禮(たかむれ)です。
 
インナーチャイルドワークは、
いろんなやり方があるかと思います。
 
私が大切にしているのは、
セッションの中で浮上してきたチャイルドが、
子ども時代にどんな体験をし、
どんな不足感を持っているのか。
 
 
 
そして何を根源的に欲しているのか。
 
そこを見極めることですね。
 
ここを外すと、
何をやってもチャイルドにとっては、
的外れになってしまいます。
  
  
 
逆にここがわかれば、
たった一言が、
大きな変容をもたらすことがあります。
 
危機的状況を抜け出す、
決め手になることもあります。
 
 
 
初回のセッションで、
生きる希望が感じられる、
頭に浮かぶのは死ぬことだけ、
という方も時々お越しになります。
 
かなり困難な状況ですよね。
 
 
 
でもそのクライエントさんとラポールが取れ、
協力関係が成立したならば、
一つのフレーズが、
その局面の打開につながったりします。
 
それはセッション中に、
起こることもありますし、
そのフレーズをクライエントさんが持ち帰り、
次のセッションまで、
自分のチャイルドに語りかけてもらうことで、
引き起こされることも。
 
 
 
そして次のセッションでは、
ガラリと人相が変わっていたりします。
 
こういった経験をすると、
諸条件が整ったときの
チャイルドワークのパワーを実感します。
 
 
 
このようなチャイルドワークに必要なのは、
高度なテクニックではありません。
 
まずは高度な感受性。
 
チャイルドに接する上では、
必須条件とも言えますね。
 
 
 
しかし、これだけでは
当たり外れが大きかったりします。
 
この確実性を高めるには、
別の要素も必要になるのです。
 
それが分析力。
 
 
 
今浮上しているチャイルドは、
どのような否定的信念が背景にあるのか。
 
この自分が作りあげた前提に基づき、
どのような対応が
身についているのか。
 
 
 
消極的なのか、
それとも積極的なのか。
 
あるいは破壊的なのか。
 
 
 
こういった信念のシステムに基づく、
基本パターンは、
自動的に発動します。
 
同じような状況に遭遇すると、
毎回寸分違わず同じ反応。
 
 
 
これは自由意志とは反対の、
束縛ですね。
 
ある意味自分が作り出した。
 
このパターンそのものに働きかけ、
抜け出せることもあります。
 
 
 
しかし王道は、
そもそもそのような、
前提自体に揺さぶりをかけること。
 
チャイルドに届く、
ある種のキラーワードを
感受性と分析を総動員して探り当てることですね。
 
この精度が上がれば上がるほど、
変容につながる
インナーチャイルドワークになります。
 
 
 
感受性と分析力が高まると、
うまくいっていないことも、
ワーク中に気づけるようになります。
 
例えば、チャイルドが、
セラピストの言葉に対し、
否定的な反応を示しているとき。
 
子ども時代の親を
重ねてしまうことがあるんですね。
 
 
 
あるいはチャイルドにかける言葉がヒットしているようで、
それ自体信念パターンの反応に過ぎないとき。
 
その場合、ドラマチックな展開の割に、
その後の実生活が、
全然変わらなかったりします。
 
 
 
私の経験では、
ドラマチックな展開は
あまり変容につながらない気がします。
 
変容をもたらすのは、
他の人からすると、
陳腐で凡庸な言葉。
 
 
 
だけどチャイルドには
深いところまで届き、
心の染み入るような言葉。
 
地味だけと深い系がの言葉が、
好感触のことが多いです。
 
チャイルドワークは本来
とてもシンプルで素朴なもの。
 
そしてセッションの中も、
最も大切な要素のひとつです。
 
 
 
最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 

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