今回は、私がカウンセリングで、
クライエントさんの
話を伺う際に意識するポイントについて、
書いてみます。
最初に着目するのは、
クライエントさんの話の内容で、
意識レベルに近いものと遠いもの。
その中間の曖昧な領域。
この3つを区別することですね。
そして意識に近いところの内容を
フィードバックすると、
クライエントさんは「理解された」と
感じやすいです。
そして、より深くなり、
無意識に入るかどうか、
という領域をフィードバックすると、
クライエントさんは「深く理解された」
と感じます。
しかしさらに深い無意識領域をフィードバックすると、
意外なことに「混乱した」という
体験になりやすいです。
そしてどう進めていくかは、
クライエントさんのニーズと、
コンディション次第。
非常に不安定な状態であれば、
意識に近いところをフィードバックしていきます。
するとメンタルが
安定するから。
このアプローチを、
カバーリングと言います。
まずは心に覆いを被せ、
安定させる流れですね。
もしある程度メンタルが安定して、
気づきや変容が必要な時、
まずは意識と無意識の中間領域を
フィードバックするでしょうね。
これはマイルドな、
アンカバーですね。
安心感もあり、
でも適度な気づきももたらされます。
もしクライエントさんが停滞していて、
心に風穴を開けたほうがいいと思える時は、
無意識領域をフィードバックします。
それはクライエントさんにとっては、
カルチャーショックのようなもの。
心のガードを、
一気に吹き飛ばすような
アプローチだから。
自分だけど、
自分とは思っていない部分に
焦点が当たるので、
大きく心は揺さぶられます。
デモセッションだと、
ここに焦点を当てる人が多いですね。
ドラマチックで
見栄えがするからです。
私も「大丈夫」と
思える人には、
無意識領域に焦点を当てて、
進めていきます。
ただ最後は、
カバーリングをして、
日常生活に波紋が出ないよう、
配慮しますけれど。
このように、
言葉の選び方一つで、
セッションの流れを、
大きく変えることができます。
どう進めていくかは、
繰り返しになりますが、
クライエントさんのコンディションと、
ニーズによります。
ご参考になれば幸いです。
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