セッションを進めていく上で、
クライエントさんを理解することは、
とても大切です。
もちろん、ひとりの人間を、
全て理解することは、
とうてい無理な話ではあります。
しかし、何らかの生きづらさを抱え
カウンセリングにお越しになる。
そのサポートをする上での理解であれば、
ある程度は可能と思います。
要は生きづらさをラクにしていく上で、
役に立つ理解ですね。
そしてカウンセリングにおける
クライエントさんの理解には、
3つの領域があると
私は捉えています。
ひとつは、
クライエントさんの周りの状況の理解。
二つ目は、
クライエントさんが話す内容の理解。
三つ目は、
クライエントさんの
心の状態の理解。
このそれぞれが、
かなり奥深いですね。
加えて、
この3つの領域は、
それぞれが絡み合っています。
クライエントさんの
周りの状況は、
話の内容に大きな影響を与えます。
そして周りの状況がわかればわかるほど、
話の内容も理解も深まるでしょうね。
そしてクライエントさんの
心の状態もより把握できるようになります。
カウンセリングの中では、
話を聞きつつ、
より立体的に理解していく
イメージですね。
この理解がある段階に達したら、
どのようにカウンセリングを進めていくか、
大まかな道筋がはっきりします。
クライエントさんを理解するとは、
カウンセリングスタート時点の状態を
把握するということ。
そして目標に向かって進むため
どんな介入が役に立つかを、
吟味するためです。
初めてクライエントさんにお会いして、
いきなり何らかの技法を行うことは、
まずありません。
もちろん例外はあって、
非常に不安定で、
話すこともままならない状態なら、
まずはそれを落ち着かせることに
フォーカスします。
時には、
技法も使うでしょう。
でもそれは、
ある程度落ちいて話せるようになるための
サポートにすぎません。
話せるようになってきたら、
クライエントさんの立体的な理解に努めます。
周りの状況、話す内容、状態の
3つですね。
この3つを把握し、
立体的にクライエントさんの理解を深める。
その上でカウンセリングの方向性を定める、
という流れですね。
以上、ご参考になれば幸いです。
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