仕事柄、カウンセリングで、
緊急対応することが、
時々あります。
そんなときクライエントさんは、
過度のストレスで、
話すことすらできない状態のことも
多いです。
そんなときは
受け身の対応はNG。
カウンセラーは、
積極的になる必要があるのです。
そんなときに、
私が行うことが多い、
2つの介入について、
今回はシェアしますね。
このような状況の時クライエントさんは、
かなりの確率で、
息の吸い過ぎで苦しい状態になっています。
でも「息を吸い過ぎていますか?」と聞くのは、
助けになりません。
なぜなら本人に、
その自覚は、
ないことが多いです。
逆に吸えないと感じ、
苦しくなっているからです。
たから私が使う言葉がけは、
「息苦しさはありますか?」とか
「息が吸えない感じはありますか?」ですね。
するとほとんどの方は、
頷きます。
ここでコンパクトに、
過呼吸で息が苦しくなるメカニズムについて
説明します。
これは話すらできない人には、
とても助けになります。
なぜなら理解されたと感じ、
同時に楽になる道すじを示されることで、
安心できるから。
伝える内容は、
昨年出版した私の本、
「理由のない不安を一瞬で消す方法」の、
「電車や飛行機の中で『パニック発作』が起きたとき」という項目で、
詳しく書きました。
そしてもうひとつ。
かなりの確率で、
過去の辛い記憶も蘇っています。
これも拙著の
「マイナス感情があふれ、収拾がつかないときの対処法」という項目で、
手順を詳しく解説してあります。
この方法のポイントは、
できるだけ身体を硬くすること。
物理的に硬くなると、
感情は沈静化に向かい、
過去の記憶が蘇るのもおちつくのです。
どのように硬くするかと言いますと、
イメージとしては「雑巾絞り」ですね。
水に浸した雑巾をひねると、
硬くなることで、
水が搾り出されますよね。
さらに硬くするには、
ひねった後に折り曲げます。
そして体も同じように、
ひねった後に体をそらす。
細かいポイントはありますが、
基本的には、この動作を行っていただき、
フラッシュバックを止めるコツを
身につけていただきます。
緊急時のクライエントさんに行うことが多い、
具体的な手順としては、
まずこの2つですね。
これだけで、
嘘のように落ち着いて、
普通に話せる状態になることが多いです。
もちろん、現場で役立てるには、
クライエントさんとの
微妙なチューニングも、
合わせて必要になってきます。
でも抑えるポイントが、
ある程度明確になっているだけでも、
助けになる確率は、
グンとあがります。
お役に経てば幸いです。
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