カウンセリングが怖い

カウンセリングを検討しているけれど、自分と向き合うのは怖いので迷っています

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「カウンセリングで自分と向き合うのが怖い人へ」上のプレーヤーで聞くこともできます。
よろしければ音声を聞きながら、最後まで記事を読んでみてください。

 

こんにちは、心理カウンセラーの高牟禮(たかむれ)です。

日々カウンセリングをさせていただいて感じるのは
みなさん、大きな不安を乗り越え、
お越しいただいているということ。

この不安で一番多いのは、
「自分と向き合わなければならない」
という思いですね。

確かに自分と向き合うことが、
役に立つときはあります。

ただそれがカウンセリングの
全てではありません。
いろんなアプローチが
あるのです。

今回はカウンセリングを受けるに際し、
向き合うことへの不安を感じておられる方に
有益な情報をお伝えします。

「自分と向き合う」アプローチは必須ではなくラクになるための一手段に過ぎない

カウンセリングを受けるのは、
「自分と向き合うこと」という
イメージはかなり強いと思います。

しかしそれは、
ラクになるための一手段に過ぎません。
極端なことを言ってしまえば、
自分と向き合うことなく
ラクになるならば、
向き合わなくていいのです。

ただ実際は、
向き合うという手段自体が、
目的と誤解されていることが多いように思います。

それはネット上の情報に
偏りがあるのが大きな原因です。

例えば自分と向き合う方法として、
過去を掘り下げることも、
よく知られています。
今の生きづらさを生み出している、
過去の原因を特定し、
その時辛い感情を味わうことを推奨する、
カウンセラー、セラピストが多いのも事実です。

しかし過去を掘り下げるアプローチも、
クライエントさんがいい方向に行くための、
一手段でしかありません。
絶対ではないのです。

少なくても初回のカウンセリングでは、自分と向き合う必要はありません

自分と向き合うことが助けになる、
クライエントさんも
当然いらっしゃます。
しかし、そうだとしても、
初回のカウンセリングから、
向き合う必要はありません。

まだ心の準備ができていないのに、
無理に向き合っても、
いいことはないですね。

なぜなら初対面のカウンセラーと話すことは、
それだけでかなりの負担です。
もちろん時間が経つにつれ、
対応が適切ならば安心感が出てきます。
この安心感の提供が、
カウンセリングにおいては、
最優先です。

なぜなら、まだ安心感を感じられない段階で、
心理的なアプローチを行なっても、
うまくいかないからです。

初めてのクライエントさんが一番気になっているのは、
「ここは安全かどうか」です。
まだわからない段階では、
心の余裕は、
持てるはずもありません。

自分と向き合う、
というのは自分の心の声に
耳を傾けるということ。
かなりの集中力が必要となります。
それだけ周りに対して、
無防備にもなります。

もし安全感がないなかで、
向き合うという作業を進めようとしても、
集中できず気が散ってしまいます。
当然、気づきが深まることは、
ないでしょうね。

つまりカウンセラー、セラピストは、
まずはひたすら安全感、安心感を
提供した方がいいのです。
ていねいにお話を伺い、
理解に努める、という形で。

この取り組みがうまくいけば、
クライエントさんは、
自然に安全感、安心感を
感じ始めます。
すると自発的に、
自分の心の声に耳を傾ける展開になることも
多いのです。

心が不安定なときに自分に向き合おうとすると、かえってマイナスになる

クライエントさんが
カウンセリングにお越しになったとき、
メンタルが非常に不安定なことも多いです。
当然です。
そこが辛いからこそ、
カウンセリングを受けることに
したわけですから。

そんなとき、すぐに自分に向き合わせるのは、
かえってマイナスになります。

なぜならメンタルに
負担がかかることだから。
だからこそ、
不安になったり怖くなるのです。
そんなときは、無理をしない方がいです。

自分と向き合う、というのは、
心の覆いを取り除いていく作業です。
英語で言うならば、
アンカバーですね。

メンタルが不安定なときに、
アンカバーを行うと、
ますます不安定になります。
辛さもかえって強くなりますし、
極端な行動も増えてしまいます。

メンタルが不安定なときは、無理をしないことが大切

メンタルが不安定なときは、
西洋医学に例えるなら、
怪我の出血が止まらない状態と似ています。
まずは止血が最優先ですよね。

メンタルも同じです。
まずはメンタルを安定させることが、
大切です。
これを英語でカバーリングと
呼びます。
心に蓋をして、
まずは落ち着かせる作業です。

このカバーリングが必要なとき、
カウンセラーは、
あえて話が「深まらないように」対応します。

辛い感情が出てきても、
過去の記憶が蘇りそうになっても、
そこにフォーカスせず、
今ここの安全感にとどまれるように
サポートするのです。

メンタルが慢性的に不安定な人は、
話せば話すほど辛い感情が出てきて、
ますます辛くなる
というパターンがあります。

何となく話を聞いていると、
知らないうちにアンカバーに
なってしまうのです。
いつのまにか「向き合う」流れになってしまい、
ますます不安定になってしまうのです。

これは西洋医学に例えるなら、
怪我で出血が止まらないときに、
止血せず、さらに切開するようなものです。

危険極まりないですよね。
カバーリングという、
心の止血を行う必要があります。

一般にはあまり知られていませんが、
このカバーリングという技術は、
カウンセリング、セラピーの現場では、
不可欠のものと言っていいでしょう。

良くなることへの焦りが強いと、向き合うことへのこだわりも強くなり逆効果になることも多い

ただ良くなることへの焦りが強いと、
無理をしてでも、
向き合おうとする方も多いですね。

それはカウンセリングを受ける前に、
「向き合うと良くなる」という知識を、
事前に持っているからです。

「一時的に苦しくても、
向き合ってしまえばすぐにラクになるはず」
と思ってしまうんですね。

そのため怖くても、
エイヤーッという感じになってしまいやすい。

しかしそれは
最初にもお伝えしましたように、
カウンセリングを進めていく手段の
ひとつに過ぎませんし、
かえって不安定になるだけです。

しかし、ネットでは「向き合うことは良いこと」以外の
情報が希薄ということもあって、
カウンセラーがお勧めしていないのに、
逆に強く希望されるケースもあるのです。
偏った情報の弊害を感じますね。

これを大工道具に例えるなら、
カナヅチしか
知らないのと同じです。
全てがクギに見え、
カナヅチで叩きたくなるでしょうね。

これと同じように良くなる手段として、
「向き合う」とか「過去を掘り下げる」しか知らないと、
それをやろうとしてしまうのです。

でもどこかで、
不安定で余裕がないときに、
無理に向き合うことの危険性は、
感じておられるのだと思います。

それがカウンセリングに対しての、
強い不安や抵抗感になっているのです。
そしてその感覚は
正しいと思うのです。

そんなとき必要なのは、
心へのアプローチとしては、
まずはカバーリング。
心に蓋をして、
辛い感情が溢れてこないように、
処置する必要があります。

すると心が安定し、
向き合っても大丈夫な、
コンディションになっていくのです。

心が安定し準備ができたとしても、自分と向き合うのは一手段に過ぎず絶対ではありません

心が安定してきたら、
自分に向き合うことも、
ひとつの選択肢になってきます。

自分と向き合い、
辛い過去を解消する。
自分の思考パターンに気づき、
生きづらさが軽くなるように、
変化させる。
こういったアプローチが
可能になってくるのです。

ただ、それがその方にとって、
ベストの進め方とは限りません。
異なるアプローチの方が、
求める結果が得られることもあるのです。

例えば転職に伴う不安が強く、
カウンセリングを受けたとします。
最終ゴールは、
転職を成功させることですよね。

もし、過去の苦痛や思考パターンが、
転職を妨げているなら、
そこにフォーカスします。

しかし、メンタルは安定しているけれど、
転職にまつわる情報不足で、
不安になり動けないなら、
必要な情報をお伝えする方が助けになります。
よりゴールに近づけるのです。

カウンセリングで行うアプローチは全て、
クライエントさんの目的を達成するための
手段に過ぎません。
「自分に向き合う」ことだけを
特別視する必要はないのです。

 

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