無茶食い

ストレスで無茶食いするのがやめられない 太るのが怖いし克服したい

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「ストレスで無茶食いするのがやめられない 太るのが怖いし克服したい上のプレーヤーで聞くこともできます。
よろしければ音声を聞きながら、最後まで記事を読んでみてください。

こんにちは、心理カウンセラーの高牟禮(たかむれ)です。

「無茶食いを何とかしたい」
というテーマでカウンセリングを受ける方は、
かなりいらっしゃいます。

ストレスがかかると食べ始める。
最初は「少しだけ」と思っているのに
止まらなくなる。

気がついたら胃がパンパンで、
痛いほど。

その時は後悔するけれど、
また無茶食いしてしまう。

このサイクルが繰り返されることで
太るのも怖いし、
健康にも不安が。

この無茶食いを克服するための
ヒントをお伝えします。

無茶食いが起きる原因がわかると対処法も見えてくる

無茶食いは、ストレスを感じたときに
起きることが多いですね。

あるいはお気持ち的に、
とても悲観的になったり、
苦しくなった時にも起きます。

つまり無茶食いは、
ストレスを和らげたり、
気持ちを楽にするのに
役立っているんですね。

ということは別の手段でストレスを和らげる。
あるいは、ストレス耐性を上げていくことが
無茶食いをなくすためには必要とわかります。

自分の気持ちを言葉にできれば無茶食いは減るが、苦手な人も多い

無茶食いのキッカケになるのは
ストレス。

であればそのストレスを和らげることができれば
無茶食いも減っていきます。

その方法はある意味シンプル。
感じているストレスを
言葉にすればいいのです。

ただ、そう一筋縄では
行かないところがあるのです。

なぜなら自分の気持ちを
言葉にすることが
とても苦手なことが多いからです。

これは話すことが苦手という
意味ではありません。
むしろ社交的で
面倒見のいい人もいるくらいです。

ただ自分の気持ちに限って
言葉にしたり共有することが
非常に苦手だったりするんですね。

それは相手を優先して
自分後回しにするクセがあるから。
それ自体ストレスになり
無茶食いの原因になるのです。

無茶食いをする人は人に頼ったり甘えたりするのが苦手になりがち

無茶食いをする人は
相手の思いを察するのが得意で
気遣いもできます。

しかし、その逆はストレスに
なってしまいます。
気を使われると
「申し訳ない」と思ってしまうのです。
罪悪感すら感じます。

ある意味、セルフイメージが
低いんですね。
「人に気を使ってもらう資格がない」
という思い込みがあったりするのです。

また「人に不快感を与えてはいけない」
というマイルールも
持っていることも多いです。

当然、人に頼ったり甘えるのは苦手。
人前では明るく元気で
頼り甲斐のあるキャラで通っていたりします。

ある意味、無茶食いは
その反動ですね。

自分に対してのストイックさが限界にきて
無茶食い、という形で出るのです。

無茶食い体質のルーツは子ども時代にあることが多い

この無茶食いをする人に共通する
人間関係のパターンがあります。
それこそが
無茶食い体質と言えるかもしれません。

そのルーツは多くの場合
子どもの頃の親子関係。
要は今の人間関係と同じように
自分のことを後回しにして
親に気を使ってきたんですね。

例えば、親が何か期待しているとわかったら、
その期待に応えようと
全力で頑張る。
もし、その期待に応えられないと
子どもにとっては最も恐ろしいことが
待っているからです。

厳しく叱られたり
無視されたり。

そして親が不機嫌だったり。
家族の雰囲気が悪いと
気を利かしてムードメーカーに
なる人もいます。

あるいは父親と母親のコミュニーションが悪いと
間を取り持ったり。
一緒に食事をしているのに
父親が母親に何か言うことがあると
子どもに向かって言い、
それを母親に伝える。
もちろんその逆もある。
父親と母親の緊張を和らげる
クッションであり仲介役。

あるいは母親からの
父親のグチを聞いたり
父親から母親のグチを聞いたり。
子どもなのに
親役、カウンセラー役と
立場が逆転しているのです。

こういった親子関係が日常的に続くと
常に緊張し、
気を使い続けるという
習慣がついてしまい
大人になってからも
同じようなことを続けてしまうのです。

相手に気を使い
必然性がなくても奉仕し続け
うまくいかないと自分を責めることで
ストレスを溜め続けてしまうのです。

無茶食い体質をもたらす人間関係のパターンを変えるには

この人間関係のパターンが続く限り、
無茶食いは止まりません。

ただこのパターンに気づき
意志力で何とかしようと思っても
うまくいかないのです。
なぜなら、「気分を害してはいけない」という
強烈な思いに支配されているからです。

また「食べたい」という衝動。
これは、食欲ではありません。
量的には十分足りている。
でも満たされない感は
半端なくある。

それは一言で言うならば愛情。
子どもの頃から
周りの人間に与え続け
自分はほとんどもらっていない
本当の愛情。
期待に応えた時だけ
褒めてもらえうようなものではなく
無条件の肯定。

本当は誰よりも愛情を求めていながら、
絶対もらえるわけがなと
諦めている。
この愛情欲求の矛先が食べ物に向かったのが
無茶食いとも言えます。
まさに愛情の死活問題です。

だから理性で抑えることは
到底無理な激しい衝動なのです。
この子どもの頃からの
愛情飢餓を満たしていくことが
大切です。

しかし、自分の愛情飢餓に
気づいていることも稀です。
なぜなら愛情を受け取る権利がないと
思い込んでいるから。

しかし、それに気づいて
他人に愛情を求めようとしても
そのやり方がわかりません。

今までの板についたやり方。
自分を後回しにして
周りの人間に気を使うという
子ども時代の体験の繰り返しに
なりやすいのです。

このパターンを
崩していくことが大切です。

つまり、過剰な奉仕を
少しづつ減らし
慣らしていくのです。

例えば、人がいる時の
条件反射的な笑顔を減らし
少し無愛想になってみるとか。

でもそれは、
無茶食いする人にとって、
とてつもなく恐ろしいこと。
子ども時代に
親に見捨てられたときと
同じくらいの衝撃があります。

だから過剰サービスが
やめられないのです。
子どもの頃の
生き延びプログラムが
発動してしまうのです。

だからこの恐怖に少しづつ慣れ
免疫をつけていく
必要があります。
そうしないと
生き延びプログラムに乗っ取られて
疲弊しストレスを
溜め込んでしまいます。
無茶食いの原因を
増やしてしまうのです。

だから見捨てられる恐怖への免疫をつけつつ、
人と適度に関わるスキルを
練習することが必要です。

多様な甘え体験は、無茶食い解消の良薬

そして人前でも
不機嫌だったり、
無愛想だったり、
だらしなかったりを出せるように
するのも助けになります。

これが受容されること自体、
甘えの体験なのです。
安心して甘えられることを通して、
子ども時代に得られなかった
無条件の肯定を体験することが
大切です。

それも一度や二度ではなく、
繰り返し何度でも。
文字通り
育て直しの体験だからです。

このように適切な距離感を保つことで
過剰サービスしないことと、
甘えを通じて満たされること。

子ども時代と真逆の体験を重ねることが
育ち直しをもたらし
セルフイメージの修復につながります。

この段階にくれば
人間関係で無理をして
ストレスを溜め込むことも減り、
一番欲しかった愛情も
人から受け取れる体質に変わっていくのです。

自責を和らげることで無茶食い解消を確実なものにする

ただ甘えを通しての
セルイメージを高める取り組みが
うまく進まないことがあります。

自責とセルフイメージの低さは
お互いに影響を与え合っています。
セルフイメージを高める取り組みに加え
自責を和らげる取り組みを加えることで
相乗効果があります。

例えば、次のようなアファメーションを用い
自責を和らげるていくといいでしょう。

「相手の機嫌をよくしなければいけない義務はない」
「自分が不機嫌なままでいる権利がある」
「マイペースでやりたいことをやっていい」
「そのままで私は価値ある存在だ」

最初は違和感や戸惑いが
出てくるかもしれませんが
気持ちが楽になり解放されていくのが
感じられるでしょう。

自責が和らぐからです。
しかし、自責は長年の習慣です。
一回のアファメーションで解決というわけには
いきません。
でも繰り返し和らげていくと、
確実に自責は減り続け
セルフイメージは修復されていきます。
無茶食いの解消が
より確実なものになります。

 

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