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「ネガティブ思考を克服しポジティブ思考になるためのポイントと方法」は上のプレーヤーで聞くこともできます。
よろしければ音声を聞きながら、最後まで記事を読んでみてください。
こんにちは、心理カウンセラーの高牟禮(たかむれ)です。
ネガティブな思考は
感情にも影響を与えます。
マイナス感情が増えますし
行動も停滞しがちです。
ネガティブ思考から
ポジティブ思考になっていきたいところですね。
でもそうは簡単にはいきません。
無理にポジティブになろうとしても
かえって苦しくなることも多いです。
一時的にポジティブになれたと思っても
一気に逆戻りすることが多いのです。
ネガティブ思考をポジティブ思考に変える事は
ある種ダイエットに似ています。
途中で挫折したり
リバウンドしたり。
そこで今回は
ネガティブ思考を無理なくポジティブ思考に変えるポイントと
具体的な方法をお伝えします。
Contents
無理にポジティブ思考になろうとすると副作用がある
ネガティブな思考に陥ると気分も良くないですし
できることなら早めに切り替えたいですよね。
しかし無理にポジティブ思考になろうとすると
心の中から反発が出てきて
かえって辛くなることも多いのです。
それでも無理にポジティブ思考に持っていこうとすると
うまくいくように、思える時もあります。
テンションも上がっていき
より行動的になることも。
しかしこの調子の良さは
一時的なものになることがほとんど。
なぜならネガティブ思考が消えたわけではなく
ネガティブ思考の上に
ポジティブ思考をコーティングしただけだからです。
それは例えるならばトイレの悪臭はそのままで
芳香剤だけで
何とかしようとするようなものです。
本当は掃除をすることで悪臭の元を断ち、
その上で芳香剤を使ったほうがいいでしょうね。
でもポジティブ思考に無理矢理持っていくと
一時的にネガティブを感じなくなるので
うまくいったと勘違いしやすいのです。
しかしネガティブ思考は長年の習慣なので
そんなに簡単に変わるものではないのです。
そのためうまくいかないダイエットのように
大きなリバウンドがあるのです。
気分が上がったり下がったり、
ジェットコースターのようになりがちです。
ポジティブ思考へのこだわりがある人は強い恐れがある
人はネガティブ思考が強く
苦しければ苦しいほど
早く楽になりたいと思うものです。
そのためメンタル不調を伴うほどの
強いネガティブ思考がある人ほど
ポジティブ思考へのこだわりが強かったりします。
極端な場合には高額の自己啓発セミナーに
入れ込んだりします。
このパターンでネガティブ思考が
ポジティブ思考に変わった人は
いないと言っていいでしょうね。
ネガティブ思考への恐れはポジティブ潔癖症を作り出す
もちろんネガティブ思考は
嫌なものです。
しかし、少しでもネガティブ思考が出てくると
必死でポジティブ思考で打ち消そうするのは、
行き過ぎです。
ネガティブ思考は全て撲滅し、
ポジティブ思考で埋め尽くさないと我慢ならないという
ポジティブ潔癖症に
なってしまうこともあります。
これは本当の意味での
ポジティブ思考とは言えません。
なぜならネガティブ思考に対しては、
とても強いネガティブ反応を起こしているから。
本当のポジティブ思考は
ネガティブ思考を恐れません。
受容することができます。
それだけ心に余裕があるんですね。
すると結果的に
ネガティブ思考に陥ったとしても
自然にポジティブ思考に
変わっていくのです
ポジティブ潔癖症があると、
必死にポジティブ思考を
維持しようとします。
しかし、そこには無理があるので
必ずリバウンドが来ます。
強制的にネガティブ思考に
引き戻されてしまうのです。
ポジティブ潔癖症の原因は低いセルフイメージ
ではなぜこのような
ポジティブ潔癖症になってしまうのでしょうか。
それは一言で言うならば
セルフイメージが低いからです。
意外に思われるかもしれませんが
セルフイメージが低いからこそ
ポジティブ思考にこだわるのです。
セルフイメージが高ければ
ポジティブ思考にはそんなにこだわりません。
一時的にネガティブ思考になったとしても
すぐに盛り返せるとわかっているからです。
しかしセルフイメージが低いと
一旦ネガティブ思考が始まると
歯止めがきかなくなります。
それが恐ろしいのです。
恐怖はこだわりをつくります。
それがポジティブ思考への
執着につながるのです。
セルフイメージを高めるとリバウンドのないナチュラルなポジティブ思考になっていける
本当の意味でポジティブ思考に
切り替えていく上で必要な事は
セルフイメージを高めることです。
一朝一夕にはいきません。
小さな成功体験の積み重ねが必要になってきます。
そのための取り組みとしてオススメなのは
マイナス思考が出てきたときに
それを受容することです。
面白いことにマイナス思考は受容すると
弱くなっていくのです。
そのままポジティブ思考に切り替わることも
珍しくありません。
このような体験は
小さな成功です。
この受容を通してのネガティブ思考からポジティブ思考への
切り替えにはリバウンドがありません。
長続きしやすいのです。
メンタルの状態を
無理なくコントロールできるようになるのです。
セルフイメージと言うのは
自己効力感と関係があります。
「自分でできる」と確信できることが多いと
じわじわとセルフイメージが上がっていくのです。
これこそネガティブ思考を
ポジティブ思考に切り替える最良の方法です。
何もしなくても自然に
ポジティブ思考になっていくのです。
ネガティブ思考を受容する際のポイント
質の高いポジティブ思考になるためには
ネガティブ思考を受容することが大切です。
しかし油断していると
ネガティブ思考にとらわれ
癖になってしまうことがあります。
ネガティブ思考への関わりには
コツがあるのです。
ネガティブ思考が出てきたときに
ただそれに浸るのは受容ではありません。
それは同化です。
ネガティブ思考と
自分が一体になってしまうのです。
一体になってしまうと、
ネガティブ思考にはまり込み、
抜け出せなくなってしまいます。
つまりネガティブ思考と、
それを観察する自分の間に、
心理的な距離が必要なのです。
同化は距離が近すぎて
飲み込まれてしまった状態です。
しかし逆に、ネガティブ思考に対し、
距離を取りすぎるのも、
受容には程遠いです。
多くの場合距離のとりすぎは、
ネガティブ思考への嫌悪感や、
恐れがあることを意味します。
いずれポジティブ思考への
こだわりが強くなっていき
ポジティブ潔癖症に
なってしまうことも多いです。
ネガティブ思考を受容するには、
付かず離れずの、
ほどよい距離感を保ちながら、
観察することが必要なのです。
それが自然な
ポジティブ思考への切り替えにつながりますし、
セルフイメージもさらに高まっていきます。
この適度な距離感を保つには、
言葉を用いたテクニックが役に立ちます。
要はネガティブ思考に対して、
観察している自分が言葉をかけていくのです。
すると言葉をかけている自分と、
言葉をかけられているネガティブ思考の区別が、
心の中ではっきりします。
観察する自分とネガティブ思考の区別がなくなると
これらは同化し飲み込まれてしまいます。
それを防いでくれるのです。
またネガティブ思考に言葉をかけるということは、
関わりを持つということなので、
距離が遠くなることも防げます。
つまり適度な距離を維持しやすいのです。
ではどのような言葉をかけていくと、
いいのでしょうか?
それはシンプルに、
どんなネガティブ思考なのか、
理解を示すことです。
例えば自分の中のネガティブ思考が、
「もうダメだ」と言っていたとします。
もしそのことに気づいたら、
ネガティブ思考に対して、
「『もうダメだ』と思っているんだね」
と心の中で言葉がけをするのです。
それは賛成するわけでも、
反対するわけでもありません。
ただ理解を示すだけです。
あるいは「会社をやめるしかない」という
ネガティブ思考に気づいたら、
「『会社をやめるしかない』と思っているんだね」
などと言葉がけをし、
そのことに対する理解を示せばいいのです。
これが受容ですね。
賛成も反対もせず、
理解を示すことで受容していくのです。
するとネガティブ思考は、
徐々に落ち着いていくのです。
今回はかなり追い詰められている
例をあげました。
このような強いネガティブ思考があると、
辛い状態が続いたり、
無理にポジティブ思考に持っていき、
リバウンドを繰り返すかの
どちらかになりやすいです。
でもそれは、ただ苦しいだけ。
このような強いネガティブ思考の時こそ、
賛成したり反対することなく、
理解をしめすことで受容する。
その姿勢を保つことです。
結果的に、このような関わりが一番、
ポジティブ思考への切り替えがスムースにいくのです。
無理なポジティブ思考にはない、
柔軟で現実性のあるものに。
ご参考になれば幸いです。
最後までお読み、ありがとうございました。
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