復職

休職と復職を繰り返しうまくいかないときの、タイプ別対処法

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こんにちは、心理カウンセラーの高牟禮(たかむれ)です。

仕事がら休職と復職を繰り返し
行き詰まっておられる方のサポートも多いです。

この過程でスムースにいかない原因は
いくつかあります。

今回はその代表的なパターンと
対処法をお伝えしますね。

衝動にまかせてしまう

ひとつは衝動が強いタイプ。

自分がやりたいことを、
すぐにやってしまいます。

一見良さそうですが、
コンディションが落ちているときは、
これが裏目に出るのです。

そのときは良くても、
負担がかかり
調子が落ちてしまうのです。

生活リズムを整えられない

衝動に任せる傾向が強いと、
生活リズムの乱れとして現れます。

やりたいことを
やりたいときにやると秩序がないですよね。

生活リズムが、
乱れてくるのです。

ここがが整ってくると、
いい方向に向かいやすいです。

でもそれが難しいんですね。

つい夜更かしをしてしまったり、
疲れているのに、
無理をして出かけたり。

この状態でメンタル的なことだけに
フォーカスしても、
回復は難しいですね。

気持ちのケアだけでは足りない

調子が思わしくないとき共感し、
辛い気持ちを和らげていくことも
大切な要素。

しかし、それだけだと、
足りないことが多いです。

自分の気持ちが楽になったとしても、
衝動はそのままというケースが、
あるんですね。

衝動が強いと後先を考慮しない行動が増えます。

それは心身に負担をかけてしまうんですね。

そのためなかなか、
回復が進まないことが多いです。

衝動のコントロールが必要

そんなときに必要なのは、
自分の衝動に逆らうこと。

もちろん、全てに対し、
そうするわけではありません。

ここで夜更かしすると、
確実に悪影響がある。

わかってはいるけれど、
とにかく寝たくない。

ゲームをしていたい。

動画を見たい、等々。

そういった衝動に対し、
後先を考慮できるように
していく必要はあります。

すると夜更かしを
自重できるようになるのです。

違和感を大切にする

それは自分の感覚に反するので、
最初は違和感や反発が強く出やすいです。

ただ自分の衝動に従うことで、
具合が悪くなることの理解が深まってくると、
変わってきます。

少しずつ練習し、
行動を方向づけられるといいですね。

自分の考えを優先しすぎる

この逆パターンもあります。

それは自分の考えを
優先しすぎるタイプ。

例えば、「1ヶ月以内に復職しなければいけない」とか。

もし、回復が順調であれば、
1ヶ月で大丈夫なケースもあるでしょう。

しかし、回復の進捗がどうであれ、
自分が設定した時期までに、
何が何でも復職するというのは、
マイナスに働くのです。

回復のペースに対する自分の考えが強い

よくあるのは、
日を追うごとに、
着実に回復しなければいけない、
という思いです。

上りのエスカレーターのように、
回復していく感覚ですね。

しかし実際は、こんなふうには
いきません。

メンタル不調で病院に行ったとしても、
回復の時期を明言することはありません。

それはいろんな要素があるので、
予測することはできないのです。

環境因(家族関係、経済状況、会社の対応等)、
心因(自分に厳しすぎる等)等があり、
全てが影響します。

どれか一つの要素が悪化すれば
回復はスピードダウンしますし、
改善すればスピードアップします。

そのため生きつ戻りつを繰り返しながら、
底上げしていくことが多いですね。

自分のコンディションに一喜一憂しないこと

しかし、上りのエスカレーター的な
回復のイメージを持っていることが多いですね。

そのため調子が落ちたとき
非常に動揺します。

そして、この同様が原因で、
回復が遅れたりするのです。

実際はどうあれ、
リニアに回復させようとすると、
どうしても無理があります。

無理に復職すると、後から不調になる

そして復職が、
まだ厳しい段階でも
踏み切ることがほとんど。

それでも最初のうちは、
気が張っているので、
一見順調だったりします。

しかし、体力の回復が十分ではないことが多いので、
だんだん息切れしてくるのです。

それは多くの場合、
復職後3ヶ月前後に出てきます。

疲労感がボディブローのように、
効いてくるのです。

朝、身体が重くて、
なかなか起き上がれなくなったりします。

そしてやむを得ず、
一日休む。

しかしラクになるどころか、
この具合の悪さが、
ジワジワ増していき
また休んでしまう。

そして再発→休職に
陥ってしまう。

こういった流れがあります。

自分の感覚とつながること

このタイプの場合は、
もっと自分の感覚を大事にできるように
サポートしていきます。

例えば疲労感があっても無視して頑張るのではなく、
疲れが抜けるまで休むことを
自分に許せるように。

まとめ

このように復職が停滞するのは、
後先を考えず、今の感覚を優先しすぎるタイプと、
自分のコンディションを無視して、
頭で決めてしまうタイプがあります。

そしてタイプによって対処法も
異なります。

まさに正反対なんですね。

休職と復職を繰り返す場合、
まずはそのタイプの見極めをする必要があります。

そして柔軟に
対応することが大切です。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 

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