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ストレスがかかると喧嘩腰になるか逃げるという、極端な反応に陥りコントロールできないときの対処法

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「ストレスがかかると喧嘩腰になるか逃げるという、極端な反応に陥りコントロールできないときの対処法」上のプレーヤーで聞くことができます。
音声を聞きながら、最後まで記事を読んでみてください。

 

こんにちは、心理カウンセラーの高牟禮(たかむれ)です。

ストレスがかかり余裕がなくなると、
喧嘩腰になるか逃げるかという
極端な反応になりがちです。

わかってはいるけれど、
どうにもならない。

自分をコントロールできない、
という生きづらさは程度の差はあれ、
多くの人が感じていることです。

 

それは今までに身に着けた
思考のクセも
関係しています。

しかし、思考のクセに取り組むという
心理的なアプローチだけでは、
なかなかコントロールできるように
ならないことも多いです。

その理由と対処法をお伝えします。

喧嘩腰や逃げ腰の反応がなくならない理由

私たちが喧嘩腰になったり、
逃げ腰になりすぎると、
不便なことが多いのは確かです。

このような反応はなくなるように、
コントロールできればと
思うのも当然です。

しかしこの反応を100%なくすことは、
できません。

なぜならこれらは、
本能的な反応だからです。

そして本能ということは、
必要性があるからこそ
あるということ。

だから100%なくすことはできないし、
なくならない方がいいのです。

喧嘩腰や逃げ腰が役立つ時もある

喧嘩腰か逃げ腰か、
この二つの両極端になる反応は、
「戦うか逃げるか反応」とも呼ばれています。

この反応は元々、
差し迫った命の危険を感じると、
自動的に発動するように、
私たちの心や身体はできています。

その方が、生き延びるための行動を素早く取り、
生存確率が高まるからです。

もしライオンに襲われそうになっているときに、
戦って撃退するか逃げるかではなく、
ライオンについていろいろ考えていたら、
どうでしょうか?

「ライオンはネコ科の食肉類。人間も食べられる危険があるので・・・」
などと頭の中で検討していたら、
たちまちやられてしまいますよね。

このような状況では、
素早い反応が必要です。

いろいろ考え、
選択肢を吟味するのは、
むしろ危険なのです。

喧嘩腰や逃げ腰がマイナスに働くとき

ただこの反応は、
心理的な危険に対しては
裏目に出やすいです。

人間関係でストレスがかかると、
喧嘩腰になるか、
逃げ腰になるか。

この2つの選択肢しかなければ
どうでしょうか?

喧嘩腰一点張りだと、
トラブルが絶えません。

逆に逃げ腰しかできないと、
相手から軽く見られますし、
チャンスを与えられても、
失ってしまいますよね。

もっと柔軟になれた方が、
関わりが建設的なものになります。

極端な反応を和らげるのに、思考パターンの見直しは助けになる

この喧嘩腰か逃げ腰かという
極端な反応を和らげるために、
思考パターンを和らげるのは、
役に立ちます。

なぜなら自分を追いこんだり、
過剰に警戒するような思考パターンがあると、
過剰反応が起きるからです。

自分に対する厳しさが和らいだり、
他の人を信頼できるような、
思考パターンに変わってくると、
喧嘩腰か逃げ腰かという
極端な反応が少なくなります。

心の余裕が増え、
いろんな状況に対して
柔軟に対応できるようになっていきます。

喧嘩腰や逃げ腰になっているときは思考パターンの見直しはできない

ただこの反応が起きているときは、
思考パターンの検討どころではありません。

脳のコンディション的に、
困難な状態に陥っているからです。

思考は大脳新皮質という呼ばれる、
脳の表面にある部分と関係しています。

ストレスがかかり、
喧嘩腰になったり逃げ腰になっていると、
大脳新皮質の活動が、
極端に低下します。

生き延びるための素早い行動を優先するモードに入るので、
思考の検討はできなくなるのです。

「戦うか逃げるか反応」を解除し冷静さを取り戻す方法

だから思考パターンの見直しを行うためには
喧嘩腰や逃げ腰をもたらす、
この「戦うか逃げるか反応」を
解除する必要があるのです。

それには心理テクニックではなく、
身体へのアプローチが、
役立ちます。

今回は非常にシンプルな方法を
ご紹介しますね。

もし、喧嘩腰か逃げるかという極端な反応が起きていて、
状況的に不適切であることがわかったら、
両手の拳を数秒間強く握ってみましょう。

次に、弱く握ってみましょう。

これを交互に繰り返すのです。

喧嘩腰か逃げ腰のときは、
危険を感じているので、
強い緊張が起きてきます。

ですから強く握るのは
簡単です。

でも弱く握るのは、
非常に難しいです。

それをある意味、
無理やりやるのです。

そしてまた強く握る。

こういった手順を繰り返していると、
ある種冷静になってきます。

強く握る自分と、
弱く握る自分の両方を、
眺めるような心理状態になってくるのです。

すると喧嘩腰か逃げ腰かという
極端な状態が
自然に弱まってきます。

考え方も柔軟になり、
視野も広がっていくのです。

「考える力」が戻ってくるので、
それだけでも大きな恩恵がありますし、
思考パターンの見直しも、
ラクに行えます。

まずは試していただければと
思います。

 

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