こんにちは、心理カウンセラーの高牟禮(たかむれ)です。
私たちの心は、
意識、無意識に分かれることは、
ご存知かと思います。
意識は自分で
意識できる心の働き。
無意識は、
意識できない心の働き。
その中間に、
フロイトが言うところの
前意識があります。
これは無意識の中でも、
意識に近いところにあって、
ある程度意識すれば
自分でも気づくことができます。
そして無意識は、
基本、気づくことができないもの。
仮に意識にのぼってきても、
それをキープできることはまれです。
無意識的に、
排除してしまうからです。
いつのまにか
意識から、
追いやってしまいます。
でも無意識は
意識よりも大きなパワーを持っていて
行動に大きな影響を及ぼします。
この無意識の、
表面的な要素は
表情、声のトーン、身体の仕草といった、
目に見える形で現れます。
だからトレーニングを積めば、
第三者がそれらをキャッチすることは、
比較的容易です。
ただその解釈は、
熟練が必要でしょうね。
それはカウンセラー、セラピストが一方的に行うものではなく、
クライエントさんとの共同作業で、
深めていくものだからです
まずは無意識が、
イエスと言っているか、
ノーと言っているか。
その区別がつくようになるだけでも、
とても役に立ちます。
セッションを進めていく方向性についての
無意識の意見を
知ることができるからです。
そして、より深い無意識は、
慢性的な症状や、
繰り返し起こる出来事によって
表現されます。
本人の言動と関係なく
起きてくることすらあります。
個人無意識を越えた
集合無意識が関係していることも
あるのでしょうね。
そして個人の発想を越えた
斜め上、異次元の夢も
集合無意識的な素材が、
意識にのぼってきた可能性が高いです。
興味深いことに、
慢性的な身体の症状に
エモーショナル・リ・バース・セラピーで
セルフワークして深まると、
強烈な夢を見ることがあります。
それこそこの世の終わりのような
阿鼻叫喚の悪夢だったりしますが、
その後すごくラクになります。
自分の心の奥底に
秘められた呪縛から解放され
自由を取り戻した感覚が
あるのです。
この体験は一般用語的には
厄落とし
という表現がしっくりきますね。
この体験はコアビリーフ(中核信念)より、
さらに深い領域
集合無意識に触れている可能性が高いです。
コアビリーフ(中核信念)は、
個人無意識の領域です。
慢性的な身体の症状に取り組むことは、
集合無意識領域に接近し、
ラクになっていく、
あるいはその大いなるメッセージを
受け取るという流れになることが多いです。
その過程は、
中核信念(コアビリーフ)に
いい影響があるのは確かです。
ただ従来からの
中核信念(コアビリーフ)へのアプローチ。
例えばインナーチャイルドワークに
取って代わるかと言えば、
そんなことはありません。
中核信念(コアビリーフ)の変容は基本的に、
育て直しのテーマだからです。
一方中核信念(コアビリーフ)より浅い、
その瞬間の感情や思考に取り組むだけで
ラクになるクライエントさんもいます。
それはそれで
いいのです。
無理に深く
掘り下げる必要はありません。
ただある段階まではよかったけれど、
行き詰まりが出てきたなら、
より深める必要があるかもしれません。
中核信念(コアビリーフ)や、
さらに深い原初的なレベルへ。
時として集合意識と
交錯する領域まで。
このように心の深さを意識し、
セッションに取り組むという視点は、
カウンセラー、セラピストの幅を
グンと広げてくれます。
ご参考になれば幸いです。
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