こんにちは、心理カウンセラーの高牟禮(たかむれ)です。
仕事がら、
「人前で足が震える」
「人前で汗が止まらなくなる」
「人前で顔が赤くなるのが恥ずかしい」
といった相談を受けることが
あります。
こういった症状は、
人前での過度の緊張がもたらす副産物です。
そして緊張を和らげるというアプローチが、
良さそうと思われがちです。
しかし実際は、
そのような直接的な働きかけで、
成果が上がることはまずないですね。
なぜなら人前で緊張するには
それ相応の心理的な原因があるからです。
ここに働きかけることが
必要になってきます。
例えば「人前では完璧に振る舞わないといけない」
という強い思い込みを持っていたとします。
すると人前に出るたび、
重圧がかかります。
それが緊張は、
いろんな症状につながるのです。
そして実際は、
そんなに完璧に振る舞う必要がないことが、
ほとんど。
でもその思いが
理屈ではわかっていても、
なかなか手放せない。
それは思い込みの奥に、
さらなる思い込みがあるからです。
例えば、「完璧でないと厳しく非難される」とか、
「レベルの低い人と思われ相手にされなくなる」とか、
「軽蔑されるとか」。
こういった思い込みは、
恐怖をもたらします。
だからこそ過剰な緊張と
さまざまな症状をもたらすのです。
この恐怖がある限り、
思い込みが和らげることは、
とても難しいです。
理性が吹っ飛んで
しまうんですね。
このような根拠のない恐怖は、
多くの場合、
過去の恐怖体験に原因があります。
失敗をひどくなじられたり、
バカにされたりといった。
そのため心にダメージが残り、
また同じことになると
無条件に思ってしまうのです。
この恐怖を開放し、
安全感、安心感を取り戻すことが
大切です。
カウンセリングでは、
この恐怖を、
さまざまな角度から働きかけ、
開放していきます。
過去の恐怖に対する安全を確保しつつ、
向き合えるように援助し、
苦痛が減ってきたら、
思い込みが和らぐアプローチを、
併せ技として使ったり。
つらい思いをした当時の自分に対し、
いたわりの言葉をかけてみたり。
すると恐怖が、
どんどん楽になっていくのです。
不思議なくらい、
人前での追い込まれ感もなくなり、
ゆとり感がでてくるのです。
当然緊張も小さなものとなり、
症状も消えていきます。
このような成果は、
単に緊張を和らげるといった、
直接的な方法で出ることはありません。
人前で緊張が起きてしまう、
心理的な原因を突き止め、
解消していくことが大切です。
ご参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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