こんにちは、心理カウンセラーの高牟禮(たかむれ)です。
カウンセリングをしていて多い相談の一つに、
「人からどう思われてるかが気になる」
というのがあります。
もちろんよく思われているのではなく、
「悪く思われてるのではないか」
「嫌われているのではないか」
といった考えに、
とらわれていることがほとんど。
このような思考パターンは
考え方を吟味するだけでは
なかなか変わりません。
そんなに嫌われるはずがないと
理屈しては理解できることもあります。
しかしこのテーマは
理屈以前に、
とにかく嫌われていると
思い込んでることが多いのです。
私たちは相手に嫌われていると感じると、
大きく分けて2つの行動パターンがあります。
一つは嫌われてると思う人を、
とにかく避けてしまう。
めったに話しかけないし、
なるべく距離をとって、
接触すらしないようにしたりします。
しかしこれは
根本的な解決にはなりません。
なぜなら相手を避けている限り、
自分を嫌っているという思い込みは、
弱くなるどころかますます強固なものになります。
実際のところ相手がどうなのか、
体験を通じて判断することができないからです。
否定的な考えがぐるぐる回り、
思い込みが強化されていくだけですね。
もう一つの行動パターンは
嫌われてると思っている相手に対し、
不快感を与えないように
一生懸命頑張るタイプがあります。
不自然に笑顔ばかりだったり、
相手が喜びそうなことばかり
言い続ける。
プレッシャーがあるわけですから、
すごく気を使い頑張り続ける。
とても疲れてしまいますよね。
でも相手が怖いので、
力を抜くわけにいきません。
とても苦しい状態です。
このように「人に嫌われている」という思い込みの対処法は、
消極的なものと積極的なものがあります。
対称的ですが、
共通点もあります。
それは「人に嫌われることを避ける」です。
1番目の対処法は距離を取ることで、
人に嫌われることを避け、
2番目の対処法は好かれるように頑張ることで、
嫌われないようにしています。
この思い込みを和らげるには
それぞれ別の対処法が助けになります。
嫌われないように距離を取る人の場合は、
その逆をやってみるといいでしょう。
いつもより近づいてみたり、
頃合いを見計らって
こちらから話しかけてみるのです。
すると意外なぐらいに、
うまくいくことがあります。
もちろん相手があからさまに攻撃的な場合には、
避けた方がいいでしょうね。
このチャレンジは、
いつも距離をとってしまう人にオススメです。
相手に嫌われないように
いつも気を使いサービスしてる人、
その逆をやってみるといいでしょう。
いつもの愛想の良さを、
少し減らしてみるのです。
何か頼まれたら、
とにかく YES と言っていたのなら、
渋ってみるのです。
そのことで猛烈に嫌われるかどうか、
見極められればいいですね。
もし態度が急変したとしても、
それはこちらの問題とは限りません。
むしろ相手の問題の可能性も
多々あります。
こちらが気を使っている時だけ仲良くしてくれて、
しなくなると切り捨てる。
自己中な人である可能性も
大いにあります。
人に嫌われてるという思い込みは、
いつもと同じことをしていては、
なかなか変わるものではありません。
思い切っていつもの逆をやってみるのが
お勧めです。
いつもと違う行動を取ることで、
状況が変わったりかそのままだったり。
その混乱状態の中で、
人に対する見方が広がり、
「嫌われている」という思い込みも、
和らいでいくことでしょう。
ご参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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