こんにちは、心理カウンセラーの高牟禮(たかむれ)です。
私がセッションを進めていく上で、
まずは安全感、安心感の提供が
最優先と考えています。
なぜなら安全感、安心感抜きで、
クライエントさんと協力関係は
あり得ないからです。
つまり協力関係になることこそ、
セッションのキモになりますね。
この形を維持さえすれば、
極端な話、
何をやってもいい方向に進みます。
そしてセッションの進捗が
思わしくないときは、
協力関係が崩れている可能性が高いです。
そんなときは基本、
安全感、安心感に
立ち戻るようにしています。
そのために必要なのは、
クライエントさんの理解。
それにはいくつかポイントがあって、
よく知られているのは、
ビリーフパターン。
この理解なくして、
協力関係は難しいですね。
なぜならビリーフパターンによって
安全感、安心感を感じるポイントが
違うから。
親身に話を聞いた方が安心する人もいれば、
少しそっけない位の方が、
安心する人もいるのです。
その背後にあるのは、
心理的距離感のテーマ。
心理的に密着気味の方がいい人もいれば、
離れ気味がいい人も。
それぞれ極端なものであれば、
このテーマにセッションで取り組む必要が、
ありそうです。
密着を希求するパターンの場合、
やみくもに安心感を提供しても、
心理的変容にはつながりません。
なぜならば、心の安心は、
無条件に自分を支える人が不可欠、
という構造がそのままになるから。
人間に対する、
依存体質を助長することになります。
そこを抜け出すサポートが、
必要です。
逆に極端に距離を取る人の場合は、
対人不信が非常に強い、
ということ。
距離を取りすぎたままだと、
心理的変容には繋がらない。
心理的距離を近づけていき、
それに慣れていくことが
サポートになります。
ただ無条件に進めると、
うまくいかないことも。
不信感があるため
心理的距離を取っているけれど、
大丈夫と思うと、
密着型に急変することがあるからです。
このように安全感、安心感と、
心理的距離感の関係だけでも、
このようにいろんな要素が、
絡み合っています。
細やかな観察力を保ちながら、
ていねいに進めていくことが大切です。
ご参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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